東洋療法学校協会の公式サイトの「東洋療法雑学事典」をご紹介させていただきます。
今回は次のテーマについてです。
・旅を楽しく(乗り物酔い)- 内関(ないかん)
手首の近くにある「内関(ないかん)」というツボは、乗り物酔いに効くツボとして有名てす。
鍼灸治療においてもよく使われるツボといっていいでしょう。
掌側の手首のしわの中央から肘に向かって指三本分のところにあります。
「内関」の「内」は内臓を表すといわれています。
また、「内関」の「関」は出入口という意味なんですね。
そのため、「内関」は内臓機能と深く関係するツボといわれています。
内関は特に、消化器系の問題と関係が深いため、乗り物酔いでの不快感を和らげるのに効果的なんですね。
吐き気を鎮めるのに良いので、妊婦さんの「つわり」にも使われるツボです。
吐き気ということで、二日酔いの吐き気にも良いとされています。
あるいは、胃の痛みやみぞおちの痛みなど、痛みの軽減のための治療点となったりもします。
内関というツボそのものは、心包経(しんぽうけい)という経絡に属します。
ツボ、つまり経穴は、経絡(けいらく)という、体にある筋道に属しているんですね。
心包経は文字通り、心臓を包む経絡ということですので、内関は「胸部」の問題や、「精神的」な問題に関連しているといわれています。
そのため、精神的ストレスによる体の不調や、胸苦しい不快感にも、内関は使われるんですね。
このあたりは、最初の「乗り物酔い」による吐き気や不快感とつながる概念かしれません。
この記事では、内関に対するツボ療法が紹介されています。その部分を下記に引用させていただきます。
ツボ療法は「内関」穴に指圧をします。少し強めの指圧(1回の指圧は6~8秒間程度)を断続的に7回程度行います。また乗り物に弱い人の場合は、車に乗る前の30分前に米粒のような小粒のものを内関穴に当て、絆創膏で固定しておきましょう。
乗り物酔いに対する「酔い止め薬」のように、車に乗る30分前ぐらいに、この内関をツボ刺激すると効果的なんですね。
内関のツボについては、当サイトでも以前、ストレスやメンタルヘルスに対する東洋医学の記事などでご紹介させていただきました。そちらもあわせてご参照ください。
メンタル面の不調にも、東洋医学そして鍼灸治療は活躍するんですね。
東洋医学での治療は、体の中のバランスの偏りを整えていくといわれています。
「自分でできるツボ療法」シリーズは他にもいくつかございますので下記をご参照ください。
今回ご紹介した内容は、下記をご参照ください。
東洋療法雑学事典では、一般の人が思われるような素朴な疑問に答えています。下記も是非ご参照ください。
その他さまざまなQ&Aは東洋療法学校協会のページで紹介されていますので是非ご覧ください。
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