東洋療法学校協会の公式サイトの「東洋療法雑学事典」をご紹介させていただきます。
今回は次のテーマについてです。
・自分でできるツボ療法-肩井(けんせい)
肩にある「肩井(けんせい)」というツボも、鍼灸治療で非常によく使われるツボです。
肩こりによる痛みやつらさで、思わず手が伸びる肩の部分にあるツボです。
また、昔からいわゆる「肩たたき」で叩く部分でもありますね。
日本人は特に肩こりになりやすいといわれていますが、原因はよくわかっていません。
体格や生活上の癖などが考えられますし、頚部の問題や姿勢によるものかもしれません。
そしてこの肩こりが発生しやすい肩のこの部分にあるツボが「肩井(けんせい)」です。
背中側から見ると肩のこの部分は盛り上がっていますが、その前側の少し下の部分はくぼんでいますね。
実際、体の構造としては、肩の筋肉の前側の斜め下は空洞になっています。
井戸のように空洞になっているため、肩の井戸ということでこの文字が使われるのかもしれませんね。
この肩こりのツボ肩井ですが、当然ながら手作業による疲労が原因になりますが、精神的ストレスでも起こるといわれています。
ということは、このツボを鍼や灸で治療することにより、精神的なリラックスの効果も期待できるんですね。
そのことについて書かれている部分を下記に引用させていただきます。
「肩井」は、古来肩こりのツボとして親しまれてきた馴染みのツボです。肩こりは手作業でも起こりますが、精神的ストレスでも起こります。したがって肩こりをほぐすことは、心のこりをもほぐすことに通じます。「肩井」への「温灸」や指圧、あるいは「軽い肩たたき」をすると、気持ちがスーッとします。なお「肩井」への急激で強い刺激は、ときに脳貧血を引き起こすこともありますので、ソフトな刺激から始めましょう。
上記のように、肩井への刺激により肩こりが改善し気持ちが楽になりますが、あまり強い刺激は注意ということですね。
「自分でできるツボ療法」シリーズは他にもいくつかございますので下記をご参照ください。
この肩井は、ご自身で肩たたきをしてもいいですし、誰かに叩いてもらうのもいいですね。
あるいはこのツボにお灸をするのも効果的だと思います。
今回ご紹介した内容は、下記をご参照ください。
東洋療法雑学事典では、一般の人が思われるような素朴な疑問に答えています。下記も是非ご参照ください。
その他さまざまなQ&Aは東洋療法学校協会のページで紹介されていますので是非ご覧ください。
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