東洋療法学校協会の公式サイトの「東洋療法雑学事典」をご紹介させていただきます。
今回は次のテーマについてです。
・自分でできるツボ療法-大椎(だいつい)
首の後ろの「大椎(だいつい)」というツボは、鍼灸治療でよく使われるツボです。
背中側で、首の骨の一番下にある大きな骨は、自分で触れることができますが、この直下にあるツボが大椎です。
少し難しい表現では、第7頸椎(けいつい)と第1胸椎の棘突起(きょくとっき)の間にあるツボ、といえます。
この大椎というツボは、カゼの予防に使われたり、免疫力をアップさせる目的で使われたりします。
カゼは「風邪」と漢字で表記しますが、東洋医学的には「ふうじゃ」といって、邪気のひとつです。
そして、この風邪(ふうじゃ)という邪気は、他のさまざまな邪気を引き連れてくる、ともいわれています。
現代でも「カゼは万病のもと」といわれますが、まさにこのことなんですね。
体のバリア機能が崩れると、邪気が体に進入し、これが病となります。
そしてこのバリア機能が、免疫力や抵抗力などと表現されますが、このバリア機能を高める働きがあるのが大椎というツボなんですね。
昔から、カゼの予防や病気の予防にということで、この大椎にお灸をする施術が使われてきました。
この部分をあたためることで効果を引き出すんですね。そのことが書かれている部分を下記に引用します。
風邪(かぜ)から体を守るには体表を流れる衛気が充実していることが大切で、それには「大椎」のお灸が効果的です。風邪を引きやすい方、あるいは風邪のひきがけで寒気がするような場合、「大椎」の温灸をお勧めします。3壮(一度にすえるお灸の回数)程度がよいでしょう。ドライヤーで温めてもよいのです。なお、発熱状態の場合には、医師に診てもらってください。
このように、大椎のツボをあたためることが重要なんですね。
ドライヤーを使ってあたためるのもおすすめです。
当サイトでも、カゼに対する鍼灸治療をいくつかご紹介してきました。そちらもあわせてご参照ください。
この大椎は、首にあるツボということで首肩こりにも使われますし、寝違えやのどの痛みにも効果があるとされています。
また、中国では今回のコロナウィルス感染症の治療として大椎がよく使われたそうです。
抵抗力や免疫力の改善に少なからず関連しているといえそうですね。
今回ご紹介した内容は、下記をご参照ください。
東洋療法雑学事典では、一般の人が思われるような素朴な疑問に答えています。下記も是非ご参照ください。
その他さまざまなQ&Aは東洋療法学校協会のページで紹介されていますので是非ご覧ください。
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