鍼灸の研修活動
鍼灸師は、はり師きゅう師国家試験の免許を取得した後も、継続した研修活動を行えるようになっており、例えば、日本鍼灸師会や全日本鍼灸マッサージ師会などの業団体に加入している鍼灸師は、各団体が実施する生涯研修プログラムに参加することができます。また、全日本鍼灸学会では学術大会や地方の学術集会・講習会などに参加して学会認定を取得する制度があります。他にも厚生労働大臣指定の試験・免許登録機関である(財)東洋療法研修試験財団において、鍼灸師の生涯研修事業に認定することを行っております。
現在、医師や歯科医師のような卒後臨床研修は必修化されていませんが、鍼灸医療に対する国民の期待が高まる中、このような生涯研修のみならず鍼灸師のさらなるレベルアップを図る必要があることから、国民のための鍼灸医療推進機構においては「卒後臨床研修制度」を構築すべく検討を進めており、その具現化に向け積極的に取り組んでいます。その主な内容は、「卒後臨床研修を必修化」すること、「臨床家としての必要な知識を更に充実させ修得」すること、現在医師の同意書を必要としている「鍼灸の保険対象6疾患の鑑別診断力を修得」して、国民がより保険を使いやすくできるようにすることが柱になっております。