鍼灸に関する文献や書籍

鍼灸について知りたい方に

book01 「まんが中国医学の歴史」(山本徳子著、医道の日本社)
神農、張仲景、華侘等、中国歴代の名医が漫画の主人公として登場。中国の各時代の歴史に名を遺す名医たちを漫画の主人公として登場させ、そのエピソードを中心に、楽しみながら漢方の成り立ち、鍼灸の発展を理解できるよう構成した。神農、黄帝、扁鵲、張仲景、淳宇意、華佗、皇甫謐等27 人の名医たちを伝説時代から明まで時代を追って紹介。

book02 「からだの声を聴く」(形井秀一著、医道の日本社)
鍼灸・按摩から湯液、導引まで東洋医学をわかりやすく解説。各項目にそれぞれ写真を挿入し、目でも理解できる構成になっていて、東洋医学のありのままの姿にアプローチできる。

book03 「鍼灸の挑戦」(松田博公著、岩波新書)
1本のはりとひとつまみのもぐさ――この極めてシンプルな道具で万病に対処する鍼灸術は、代替医療に対する世界的な関心の高まりを背景に注目されている。無数の流派・会派を超えて、日本各地で活躍する鍼灸師に取材し、その治療の実際、彼らの生の思想や生き方の紹介をとおして、鍼灸という伝統医療の可能性と面白さを伝える。

book04 「鍼灸とツボの科学」(神川喜代男著、ブルーバックス)
2千年の歴史を持つ鍼治療を支えた陰陽五行説や「気血の流れ」の考えを現代医学の目で探った著者は、「鍼は効く」の立場からツボや経絡の謎に迫り、人体には神経やホルモン、免疫系などの信号系のほかに未知の信号系が働いているのではないかという考えにたどりつく。本書を読めば、深遠な鍼治療に対する科学的な見方を、初めてトータルに知ることができる。

鍼灸が登場する小説やエッセイ

book05 「三四郎」( 夏目漱石著、写真は岩波文庫)
大学入学のために九州から上京した三四郎は東京の新しい空気のなかで世界と人生について一つ一つ経験を重ねながら成長してゆく。筋書だけをとり出せば『三四郎』は一見何の変哲もない教養小説と見えるが,卓越した小説の戦略家漱石は一筋縄では行かぬ小説的企みを実はたっぷりと仕掛けているのだ。

book06 「たすけ鍼」(山本一力著、朝日新聞出版)
鍼一本――人助け、世直しいたします!.. 深川蛤町で鍼灸師を営む染谷は、体も心も治す腕の巧みさに..ツボ師..の異名を取る。幼馴染みの漢方医・昭年らと共に、大店乗っ取りなど持ち込まれる難事件を見事に解決する痛快長編時代小説。江戸情緒もたっぷり!

book07 「生きる自信」(石原慎太郎・石原結實共著、海竜社)
東京都知事として、作家として、精力的に仕事をしている石原慎太郎氏が、人気ドクター石原結實先生の断食施設に通い始めてはや十数年。本書では、患者と医者として向き合ったお二人が、人にとって健康とはどういうものか、人生とは何か、老いとは何か、生きるとは何か、人間の体の不思議についてなど、人生と健康の公理についてあますところなく語り合います。
石原慎太郎氏が述べる人生観、健康観に対して、石原結實先生の実際に役に立つ医学的アドバイスなど、人生書としても、健康書としても読み応えのある一冊となっています。

book08 「国境なき鍼灸師をめざして ~メキシコ、グアテマラを行く」(山本慎一著、青木書店)
内戦や紛争で傷ついた人たちに、何かできることは?一人のサラリーマンが一念発起、鍼灸師になって海外に飛び出した。現地のNGO と農村や先住民の村をめぐり、治療にあたる。貧困、内戦による心身の深い傷……、新米鍼灸師が体当たりでぶつかった癒しの旅。