東洋療法学校協会の公式サイトの「東洋療法雑学事典」をご紹介させていただきます。
今回は次のテーマについてです。
・自分でできるツボ療法-三陰交(さんいんこう)
鍼灸でよく使用するツボの一つに「三陰交(さんいんこう)」があります。
このツボは足の内くるぶしから膝側に数センチ上がったところにあります。
手の親指が膝側になるように、内くるぶしの頂上に小指を当てたとき、人差し指の際のあたりです。
昔から「消化器や婦人科系の働きに影響を与える可能性のあるツボ」として使われてきました。
ですので、特に女性にお勧めのツボなんですね。
この手のひらの中央のツボを、反対側の親指で押してみると、心地よい感覚が広がります。
なぜ「三陰交」という名前なのかというと、「三つの経絡が交わる」部分だからなんですね。
つまり、足の厥陰(けついん)肝経、足の少陰腎経、足の太陰脾経の3つの経絡が交わります。
ということは、これら三つの経絡に対する効果が期待できるんですね。一部を下記に引用させていただきます。
「三陰交」は、脛骨(けいこつ)(すね)の内側にあるツボです。内果(ないか)(うちくるぶし)の最も高いところから指幅4本上で脛(すね)のすぐ際(きわ)に取ります。「三陰交」の「三陰」は足の厥陰(けついん)肝経、足の少陰腎経、足の太陰脾経の3つの経絡の意、「交」は交わるの意、すなわち「三陰交」は1穴で3つの経絡の効果が期待できる重要なツボということです。
また、婦人科疾患に対する使い方としては、次のように書かれています。一部を引用させていただきます。
「三陰交」は「婦人の三里」ともいわれ、女性の健康維持・増進にはかかせない大切なツボです。それは女性固有の子宮の成長と発育および機能を司るからです。したがって、小児期から老年期の様々な状態に対応することが可能なのです。「生理痛、冷え症」はもとより「更年期障害」にも用います。
この三陰交というツボも含め、婦人科疾患に鍼灸が使われてきた話題については、過去にもいくつかご紹介させていただきました。
こちらもあわせてご参照ください。
⇒ 「 鍼灸ニュースレター No. 7 」 - 産婦人科疾患と鍼灸治療・健康保険と鍼灸治療
今回のこの三陰交というツボは、非常によく使われるツボです。
前回同様、自分でできるツボ療法として、指で軽く押してみてもいいかもしれません。
今回ご紹介した内容は、下記をご参照ください。
東洋療法雑学事典では、一般の人が思われるような素朴な疑問に答えています。下記も是非ご参照ください。
⇒ 鍼や灸が効き難い体質はありますか? -「東洋療法雑学事典」更新
⇒ 風邪の症状に鍼灸の効果はある? -「東洋療法雑学事典」更新
⇒ 未病治とはどういうことでしょうか? -「東洋療法雑学事典」更新
その他さまざまなQ&Aは東洋療法学校協会のページで紹介されていますので是非ご覧ください。
公益社団法人 東洋療法学校協会は、下記を活動目的としている団体です。
あん摩マッサージ指圧、はり、きゅうに関する教育の調査研究及び教材等の開発、教員の養成・研修等を行うことによって、あん摩マッサージ指圧師、はり師及びきゅう師の学校養成施設の教育の振興を図り、国民の保健衛生の向上に寄与することを目的としております。
→ 東洋療法学校協会はこちら
(「東洋療法雑学事典」のページをご確認ください)
鍼灸についての基本情報をまとめた「鍼灸ファクトブック」も当サイトにはございますので是非ご覧ください。