「江西省で中医学の治療だけの治療を受けた新型肺炎患者2人が退院」という記事が、中国の人民網日本語版のニュースサイトに掲載されています。(人民網日本語版 2020.2.18)
中国の江西省にある江西中医薬大学附属病院にて受け入れた、新型コロナウイルス感染が確認された患者23人のうち、中医薬による治療だけを受けた患者2人が治癒し、16日に退院したそうです。
先日もご紹介させていただきましたが、今回の新型コロナウイルスによる肺炎患者に対して、中医学・東洋医学を導入するケースが増えてきているようです。
今回の記事では、「中医学だけの治療」により治癒したとのことですので、興味深いですね。
通常は、前回もご紹介させていただきましたが、西洋医学とあわせて東洋医学での治療を実施し、効果を引き出すようです。
いずれにしても、東洋医学を導入する理由は「免疫力の向上」だそうです。次のように書かれています。
「中医学治療は、単に抗ウイルスだけでなく、免疫力を調整し、症状を改善するというのが重要な点。病状の悪化を阻止したり、遅らせたりして、死亡率を低下させることができる」
また、次のようにも書かれています。一部を引用させていただきます。
「中医学と西洋医学にはそれぞれメリットがある。中医学と西洋医学を組み合わせることで、それぞれのメリットを生かして補完し合うことができる。この方法は現在、新型コロナウイルス感染による肺炎に対して、最も効果的な治療方法であることから、治療方法の中で非常に重要な存在となっている」
特に、患者さんの回復期には、東洋医学が力を発揮するようですね。
その人の持っている免疫力を高める効果があるのではないかと考えられています。
当サイトでは、鍼灸治療によるさまざまなトピックの記事をご紹介しております。そちらもあわせてご参照ください。
⇒ 西洋医学と鍼灸の併用について -「東洋療法雑学事典」より
鍼灸治療により、自律神経の調節や、免疫力アップが期待できるとなると、健康管理面では力強いですね。
また、鍼灸治療により、睡眠の質も上がるといわれていますので、病気の回復のためには休養や睡眠の質向上は必須項目かと思われます。
今後も鍼灸治療を始めとする東洋医学が、さまざまな疾患に貢献することでしょう。
今回の記事の詳細は「人民網日本語版」のサイトをご参照ください。
◆人民網日本語版 – 江西省で中医学の治療だけの治療を受けた新型肺炎患者2人が退院
http://j.people.com.cn/n3/2020/0218/c94475-9659107.html