2017.12.18 The New Times(ニュータイムズ)
中国の支援により、ルワンダでは鍼灸が広まっているという記事がニュースサイト「ニュータイムズ」に掲載されています。
中国政府は毎年、医薬品や医療用機器をルワンダに寄贈するだけでなく、鍼灸治療を行う中医師を派遣しているそうです。
キクキロ地区のマサカ病院では、450万円の装置を寄贈されたことで、患者は手頃な価格で治療を受けられるようになったそうですね。
また、同病院のマルセル・ウイーネザ院長は、低コストで鍼灸治療を受けられるようになったことを大変喜んでいます。
この病院で鍼灸治療を手がけるチャン・カシン博士は、ルワンダ特有の事情を説明します。
この地域は日中大変暑く、日が落ちると急激に冷えるという特有の気候のせいで、多くの人が関節に問題を抱えているそうです。
その状態の人をカシン博士は鍼灸で治療しているんですね。
病院の設備も医薬品も人的資源も十分とはいえない環境で、痛みを和らげたり、免疫力を高めたりする鍼灸治療は、ここでは最も適した治療法として広く受け入れられているようです。
カシン博士の言葉を以下に引用します。
要点は以下のようになります。
◆「鍼灸治療は手術の代わりに使用することができるうえ、リスクは少ない。しかもコストはかからず、簡単に実行できる」と彼女は言う。
中国はアフリカ各国にこうした医療支援をしているんですね。
どの国に対しても、医薬品や医療機器を贈り、さらに中医を派遣し、院内で鍼灸治療を実施してその土地に根付かせています。
当サイトでは以前、アルジェリアの鍼灸の記事を紹介しました。こちらも併せてご参照ください。
人間の持つ抵抗力や免疫機能に働きかけるといわれる鍼灸治療ですが、今後もその可能性がますます広がっていくかもしれませんね。
今回の記事の詳細は「ニュータイムズ」のサイトをご参照ください。
◆The New Times – Acupuncture: An effective cure to common ailments
http://www.newtimes.co.rw/section/read/225793/