2017.08.21 Xinhua(新華社通信)
アルジェリアでは鍼灸の人気が高いと中国の新華社通信の英語サイトで紹介しています。
アルジェリアといえば北アフリカですね。昔はフランスの植民地でしたが、1962年に独立しました。
独立してフランス人医師が引き上げた後、医療はどうしたのか。
アルジェリアは当時親交を深めていた中国に援助を求めたそうです。
中国は、首都のほか、首都から遠く離れた町にまで医療チームを派遣してきたそうです。
その結果、現在は、アルジェリア各地に中国の医療チームが8つあります。
そのうち鍼灸専門チームは首都アルジェの2つの国営病院で働いているそうです。
鍼灸チームは、国営病院で毎日100~120人の患者を治療。
治療を受けに来る患者は、顔面麻痺を含む疼痛と神経疾患という2つの問題を抱えている人が多いとか。
治療は、鍼に電気刺激を加え、さらにお灸を組み合わせると痛みなどの症状に高い治療効果があるそうです。
インタビューに答えてくれた65歳の患者アーメド・テマールさんの話を以下に引用します。
要点は以下のようになります。
◆「私は顔面麻痺に苦しんだが、鍼灸治療を受けてから左目が自然な形に戻り、左手を動かすこともできるようになった」と語った。
首都アルジェの国営病院で始まった鍼灸治療が人気を呼ぶようになったのは1990年代末のことでした。
それから20年ほどたった今、鍼灸はすでにアルジェリアに根付いているということなんですね。
当サイトでは、顔面麻痺と鍼灸についてのアメリカの記事や、ニュースレターなどで麻痺に対する鍼灸治療などをご紹介しました。こちらもあわせてご参照ください。
⇒ 「 鍼灸(しんきゅう)ニュースレター No.14 」をリリース – 在宅ケアと鍼灸〈3〉
麻痺の治療には鍼灸治療が活躍することが多いようです。人間の自然治癒力を引き出す鍼灸治療は、これからも人々の体に貢献していくことでしょう。
今回の記事の詳細については新華社通信の英語サイトをご参照ください。
◆Xinhua – Traditional Chinese acupuncture gains rising popularity in Algeria
http://news.xinhuanet.com/english/2017-08/21/c_136543353.htm