2017.08.21 Washington Post(ワシントンポスト)
手術後の痛みには鍼灸治療が有効とワシントンポスト紙のサイトで紹介しています。
アメリカでは、年間100万回以上の関節置換術が行われていますが、そのうち約4分の3は膝関節置換術なのだそうです。
膝関節置換術というのは、変形性膝関節症、関節リウマチ、外傷などで大きなダメージを受けた膝関節を人工膝関節に置き換える手術を言うんですね。
手術後の激しい痛みには、これまで麻薬系の鎮痛薬が処方されてきましたが、アメリカでは今、薬物中毒が大問題になっています。
そこで、手術を受けた2339人の患者を対象に、鍼灸治療、電気療法、凍結療法の有効性を調べたそうです。
その結果について述べている部分を以下に引用します。
要点は以下のようになります。
◆電気療法または鍼灸治療を追加することで痛み止めの薬を減らせることがわかった。
◆鍼灸治療は、手術直後の痛みを和らげるのに最も有用と判明。また、電気療法は、術後6か月にわたって痛みが緩和される。
この発見について、研究者は「控えめだが臨床的に重要」と述べ、さらなる研究が必要であると付け加えているそうです。
西洋医学のいいところと鍼灸をうまく組み合わせた新しい治療法が出てくることに期待したいですね。
当サイトでは以前、乳がん手術後の痛みなどを鍼灸で軽減という記事や、痛みの軽減以外にもある鍼灸治療の効果の記事などをご紹介しました。こちらもご参照ください。
手術の後遺症はさまざまありますが、痛みの改善に鍼灸治療を試してみるのもひとつの方法ですね。
今回の記事の詳細については「ワシントンポスト」のサイトをご参照ください。
◆Washington Post – Can acupuncture and other nondrug therapies help pain after knee surgery?
https://www.washingtonpost.com/national/health-science/can-acupuncture-and-other-nondrug-therapies-help-pain-after-knee-surgery/2017/08/18/dd44d1ac-835c-11e7-902a-2a9f2d808496_story.html?utm_term=.032c27f84771