2016.11.30 News-Medical.Net(ニュース・メディカル・ネット)
乳がん手術後の鍼灸治療は症状を軽減するという記事が、オンライン出版社の医療情報提供サイトに紹介されています。
乳がん手術を受けた女性のうち、鍼灸治療を受けた人と受けない人のグループの比較がアメリカのアボット・ノースウェスタン病院で行われ、がん看護学会の会誌に発表されました。
アボット・ノースウェスタン病院といえば、女性と子供のために19世紀に設立されたアメリカ有数の病院なんですよね。
どのように調べたのか具体的に紹介している部分を以下に引用します。
要点は以下のようになります。
◆アボット・ノースウェスタン病院で手術を受けた患者のうち、鍼灸の患者群は、12時間間隔で2回治療した。通常ケアの患者群は、手術後2回、12時間間隔で診察を行った。
◆患者群は、鍼灸治療とケアの直前と直後に、痛み、吐き気、不安、コンピュータ対処能力について、それぞれ0~10段階で回答した。
この研究で、鍼灸治療が患者の痛み、不安、吐き気を約1.5単位減少させるとわかりました。
オピオイド系の麻薬は痛みを1.9単位減少させることが知られています。
こうしたことから、鍼灸治療は、臨床的に見ても統計的に見ても意味があると結論づけています。
当サイトでは以前、産婦人科病院での鍼灸治療を紹介しました。こちらもご参照ください。
婦人科分野においては鍼灸治療は非常に多くの場面で活用されているんですね。
今回の記事の詳細については、ニュース・メディカル・ネットをご参照ください。
◆News-Medical.Net – Acupuncture treatments after mastectomy help women cope with post-operative symptoms
http://www.news-medical.net/news/20161130/Acupuncture-treatments-after-mastectomy-help-women-cope-with-post-operative-symptoms.aspx