「鍼治療は坐骨神経痛に本当に効果があることが研究で判明」という記事がイギリスの科学ニュース「Live Science」の公式サイトに掲載されています。(Live Science 2024.10.15)
坐骨神経痛は、腰から足にかけて伸びている「坐骨神経」が、さまざまな原因によって圧迫・刺激されることで現れる、痛みやしびれるような症状のことを指します。
腰痛に引き続いて発症したり、臀部や太ももの後ろ、すね、足先などに痛みやしびれるような痛みが出てくるんですね。
肩こりや腰痛とともに、鍼灸院に来院する患者さんでよく見られる症状です。
今回の記事では、220人の坐骨神経痛の患者を募集し、鍼治療群と、偽鍼治療群に分けて実験したところ、偽鍼治療群よりも、鍼治療群における改善効果があるという結果になったようです。
そのことが書かれている一部を下記に引用いたします。
Acupuncture relieves pain and improves daily function in people with sciatica better than a sham acupuncture treatment that looks and feels very similar, a clinical trial suggests.
For the new trial, published Monday (Oct. 14) in the journal JAMA Internal Medicine, researchers recruited 220 people with sciatica, a condition that causes pain, weakness, tingling or numbness in the lower half of the body.
要点は次の通りです。
・臨床試験によると鍼治療は、見た目も感覚も非常に似ている偽鍼治療よりも、坐骨神経痛患者の痛みを和らげ、日常生活の機能を改善する効果があることがわかった
・10月14日月曜日にJAMA内科医学誌に発表された新たな試験では、研究者らは坐骨神経痛の患者220人を募集した
・坐骨神経痛は、下半身に痛み、脱力感、チクチク感、またはしびれを引き起こす症状である
坐骨神経痛やその他の疾患に対する鍼灸治療については、当サイトてもいくつかご紹介してきました。そちらもあわせてご参照ください。
⇒ リオ五輪 障害馬術日本代表 Team STAR HORSES 福島大輔選手 インタビュー
鍼灸がなぜ坐骨神経痛に効果的なのかについては「血行の改善」「鎮痛作用」「筋肉のリラックス」などがよく指摘されます。
・血行の改善: 鍼灸は血流を促進し、痛みや疲労の原因物質を排出するのに役立ち、これにより、筋肉や筋膜のこわばりが緩和される
・鎮痛作用: 鍼灸は特定のツボを刺激することで、体内で鎮痛作用を持つホルモンの分泌を促す
・筋肉のリラックス: 鍼灸は筋肉の緊張を和らげ、神経の圧迫を軽減することで痛みを緩和する
今回の記事の詳細については「Live Science」のサイトをご参照ください。
◆Live Science – Acupuncture really works for sciatica pain, study finds
https://www.livescience.com/health/acupuncture-really-works-for-sciatica-pain-study-finds