鍼通電治療で神経細胞が再生する可能性 – アメリカ

2016.10.18 NEVADA APPEAL(ネバダアピール)
末梢神経障害の鍼灸治療で、ラットの神経細胞が再生した、という記事がアメリカの地方紙ネバダアピールのニュースサイトに掲載されています。

末梢神経障害といえば、手や足が、「ビリビリしびれる」とか「ジンジン痛む」などの症状でよく知られています。

糖尿病、脊髄損傷、アルコール依存症、HIV(エイズ)、ビタミン欠乏症、特定の薬の副作用などで見られる症状です。

ひどくなると、しびれやうずき、ガラスの上を歩くような痛み、じりじりと焼けつくような感覚障害に悩まされ、怪我につながることもあります。

こうした症状を軽減するには、元の病気を治療する必要があります。

とはいえ、神経線維の損傷は治せないということで、医療機関ではリリカなどの薬で痛みを抑えるのが一般的のようです。

 
しかし、研究によれば、人間をはじめとする脊椎動物は、神経を再生する能力を持っているのだそうですね。

それを裏付けるような研究結果が発表されているので以下に引用します。

A study published in “Experimental and Toxicologic Pathology” showed electro-acupuncture was effective for regenerating nerve cells in rats who had experienced spinal cord injuries. The researchers reported electro-acupuncture restored partial function to paralyzed limbs in the injured rats.

 
要点は以下のようになります。

◆鍼通電は、脊髄を損傷したラットの神経細胞の再生に有効であるという研究が専門誌に掲載された

◆負傷したラットの麻痺した手足は鍼通電治療で一部の機能を回復した

鍼治療を受けたラットは、症状の緩和だけでなく神経伝達も改善されたそうです。

このことから、この研究者は、鍼治療によって神経細胞は再生すると推測しています。

 
末梢神経障害は、鍼灸治療で症状がやわらぎ、時間をかければ生活の質の向上も図れるとのことです。

動物実験では以上が確認されたわけですが、人間の神経細胞の研究も進むといいですね。

当サイトでも、坐骨神経痛に悩んだピカソの鍼灸治療についてご紹介しています。こちらもご覧ください。

 ⇒ ピカソと坐骨神経痛と鍼灸

 
今回の記事の詳細については、ネバダアピールのニュースサイトをご参照ください。

◆NEVADA APPEAL – Acupuncture treats peripheral neuropathy
http://www.nevadaappeal.com/news/lahontan-valley/acupuncture-treats-peripheral-neuropathy/

 
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