2015.01.04 EPOCH TIMES(エポックタイムズ)
2年近く前ですが、アメリカの鍼灸師がお灸をしたがらないのはなぜかという記事が、アメリカのエポックタイムズのサイトに掲載されました。
アメリカでは、鍼灸治療の有効性が医学会でも認められつつあるということで、鍼灸治療を医師から勧められることもあるんですね。
ところが、鍼灸の学校でお灸を学んだ人の多くが、卒業後はお灸をしないそうです。
みんな鍼治療のほうに力を入れて、お灸を敬遠しているのが実状だそうです。
どうしてなのでしょうか。
お灸をする少数派の鍼灸師スチュアディさんから聞いた理由を以下に引用します。
According to Stuardi, the biggest issue with moxa is the smell. Moxibustion treatment creates an aromatic smoke which many people mistake for marijuana.
要点は以下のようになります。
◆最大の理由は、もぐさのにおいにある
◆アメリカでは多くの人が、もぐさの煙をマリファナのにおいと勘違いする
長い歴史のなかで、よもぎが選ばれ、もぐさとして使用されてきたのには理由があります。
もぐさの煙は、神経系に作用して気分を落ち着かせる効果があるといわれることがあります。
この独特のにおいに慣れれば、お灸を楽しめるようになるとスチュアディさんは言います。
当サイトでも、お灸の煙についての質問と回答をご紹介しています。こちらも合わせてご覧ください。
アメリカでお灸が敬遠されるのは、もぐさの煙のにおいだけではないようです。
オレゴン州ポートランドの自然医科大学の非常勤教授で鍼灸師のダニエル・シルバーさんは、別の理由もあげています。
鍼灸師の多くがお灸をしないのは、誤って患者にやけどをさせるのではないかと心配しているからだといいます。
彼は、このおそれを克服するには、とにかくお灸を実践することだといいます。
さらに、喘息やアレルギーのある人には、においの少ないお灸がいいと日本製の高品位のお灸を推奨しています。
先日もご紹介しましたが、日本製のお灸はアメリカ人鍼灸師の間でも評価が高いようですね。
⇒ 日本の伝統医学「鍼灸」の現代的な活用 – ジャパンタイムズ
今回の記事の詳細については、エポックタイムズのサイトをご参照ください。
◆EPOCH TIMES – The Healing Warmth of Moxibustion
http://www.theepochtimes.com/n3/1175875-the-healing-warmth-of-moxibustion/