日本の伝統医学「鍼灸」の現代的な活用 – ジャパンタイムズ

2016.05.25 ジャパンタイムズ
少し前ですが、1500年以上の歴史がある「日本の伝統医学としての鍼灸」の現在を紹介する記事が、英字新聞ジャパンタイムズのライフのサイトに掲載されました。

日本の鍼灸が写真とともに紹介されています。

2016年11月開催のWFAS(世界鍼灸学会連合会学術大会)の記載もありました。

WFASについては当サイトでも何度かご紹介させていただきましたね。

 ⇒ WFAS Tokyo/Tsukuba 2016(世界鍼灸学会連合会学術大会)が日本にやってくる!(第2弾)

 
かつては伝統医学の有効性に懐疑的な目を向ける人もいたようですね。

しかし今、状況は変わってきているようです。そのことがわかる部分を以下に引用します。

But researchers across the world are collecting scientific backing on the efficacy of traditional medicine. They use randomized controlled trials and meta-analysis results to assess the effectiveness of hari-kyu. Studies to clarify the efficacy of hari-kyu are being conducted on chronic pain, chemotherapy-induced nausea, migraines, fibromyalgia, osteoarthritis, alleviating labor pain, correcting fetal breech among others.

要点は以下のようになります。

◆世界中の研究者たちの手で、鍼灸治療の有効性を示す科学的な裏付けが集められている

◆鍼灸の研究はさまざまな分野で広く実施されている。逆子の矯正、抗がん剤による吐き気の緩和、陣痛、片頭痛、筋肉痛、変形性関節症、線維筋痛症など、痛みの緩和だけにとどまらない。

それに加えて、鍼灸の効果や、診断と治療に欠かせない日本独自の触診、痛みを軽減する工夫がなされた鍼などについても紹介されています。

活用されている事例として、アメリカのプロ球団のトレーナーとなった日本人鍼灸師の活躍が紹介されています。

さらに、東日本大震災の際、心的外傷後ストレス障害(PTSD)や不眠症を抱える人たちが避難所で鍼灸治療を受けたことや、アフリカで結核などの感染症との闘いに日本のお灸が活用されてきたことが紹介されています。

当サイトでも、「モクサアフリカ (Moxafrica)」について紹介しています。こちらもご覧ください。

 ⇒ モクサアフリカ (Moxafrica)とは?

 
今回の記事の詳細は、ジャパンタイムズのサイトをご参照ください。

◆ジャパンタイムズ – 日本の伝統医学の現代的な活用
http://www.japantimes.co.jp/life/2016/05/25/general/modern-take-traditional-medicine/#.V-v1jPmLRD8

 
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(画像はジャパンタイムズより引用)