「片頭痛に対する鍼治療:最良の対処法?」という記事がアメリカのグローバルスポーツコンテンツプラットフォームのSportskeedaに掲載されています。(Sportskeeda 2023.10.7)
日本神経学会によると片頭痛は年間有病率は8.4%とかなり患者数は多く、特に女性に多い疾患とのことです。
頭の片側が痛むことから「片頭痛」と呼ばれていますが、4割近くに両側ともに痛みが出ているそうです。
誘発される原因は睡眠不足や寝すぎ、ストレス、飲酒、光、音、においなどの刺激、女性のホルモン変化、天候など様々なんですね。
特徴は、頭痛が起こる前に「視覚性前兆」と呼ばれる、キラキラした光やギザギザの光(閃輝暗点)が現れます。
頭痛の程度は中等度~高度ですが、ドクンドクンという拍動が約4~72時間も続いて、階段の昇降など、日常的な運動により頭痛が増強するのも特徴といわれています。
また、吐き気や嘔吐を伴うことが多く、頭痛発作中は感覚過敏になって、ふだんは気にならないような光、音、においを不快に感じるんですね。
中医学では、頭痛の原因は、風・寒・湿・熱の外邪、気血や腎精が不足した気虚・血虚・腎虚、気血が滞った気滞・血オなどと考えられています。
例えば、緊張や不規則な生活でストレスが溜まったり、運動不足になると気血の流れは悪くなって詰まるため、頭痛が生じます。
また、水分の摂り過ぎや冷えで水分代謝が低下して頭痛が生じるということもあるんですね
今回の記事では、以下のように書かれています。一部を引用させていただきます。
Many believe that acupuncture can soothe migraine symptoms through its ability to foster relaxation, ease muscle strain, and enhance blood flow.
要約すると次のようになります。
・多くの人は、鍼治療がリラクゼーションを促進し、筋肉の緊張を和らげ、血流を促進する能力によって片頭痛の症状を和らげることができると信じている
いくつかの研究では、鍼治療が片頭痛の頻度と強度の両方を軽減するのに役立つ可能性があることを示しているそうですが、研究の実施方法に違いがあったり、参加者自身の違いによるばらつきがあって、鍼治療による効果についての明確な結論を導くことは難しいようですね。
人の体はそれぞれ異なっており、患者一人一人の体質や訴える症状も当然異なっています。
鍼治療は、それぞれの体のバランスを整えていくことから、患者にとっては改善の結果が見えるため、「症状を和らげることができると可能性がある」ととらえられているんですね。
片頭痛と鍼灸治療については当サイトでもいくつがご紹介してきました。そちらもあわせてご参照ください。
全ての人に効果があるというわけではないかもしれませんが、長期間、く片頭痛に困っている場合は、鍼灸治療を一度試してみる価値はありそうですね。
今回の記事の詳細については、「Sportskeeda」のサイトをご参照ください。
◆Sportskeeda – Acupuncture for migraines: The best managing technique?
https://www.sportskeeda.com/health-and-fitness/acupuncture-migraines-the-best-managing-technique