2017.03.16 Medical News Bulletin(メディカル・ニュース・ブリテン)
片頭痛には鍼治療がいいと言われます。その場合、長期的な影響はどうなのかという臨床試験の結果が発表されたと医療ニュース専門サイトで報じています。
片頭痛は、脈拍といっしょに頭がズキンズキンと痛む病気で、男性より女性に多いのが特徴です。
片頭痛がひどくなると、吐き気や嘔吐を伴うこともあります。
薬による治療が可能ですが、疲労感や、体重増加、胃腸障害などの副作用のリスクがあるともいわれます。
そうした副作用を避けるため、鍼治療が推奨されてきました。
この臨床試験は、月に2?8回の頻度で片頭痛を経験する249名の患者が参加しています。
参加した患者は、本物の鍼治療を受ける患者と、ニセの鍼治療を受ける患者、待機リストの患者という3つのグループに分けて24週間にわたって記録したそうです。
その結果、16週間経過した時点で片頭痛が起きる頻度にはっきりとした差が出たそうです。
片頭痛の頻度が最も減ったのは、本物の鍼治療をしたグループでした。
片頭痛には鍼治療が有利であるということがあらためて明らかになったわけですね。
結論の部分を以下に引用します。
要点は以下のようになります。
◆この研究は、将来の片頭痛の予防のため、鍼治療の有効性を確認するものだった。
◆このデータに基づいて、医師らは片頭痛で鍼治療を勧めることがますます奨励されるでしょう。
当サイトでは、片頭痛の治療で薬と鍼灸の効果を比較した臨床試験の結果についても紹介しています。こちらもご参照ください。
片頭痛に苦しむ人は日本でも多いといわれています。お薬で改善されない場合は、鍼灸治療を試してみるのもいいかもしれませんね。
今回の記事の詳細についてはメディカル・ニュース・ブリテンのサイトに掲載されている記事をご参照ください。
◆Medical News Bulletin – Can Acupuncture Offer Long-Term Benefits for Migraines?
https://www.medicalnewsbulletin.com/can-acupuncture-offer-long-term-benefits-migraines/