2017.03.15 KEVN Black Hills FOX
鍼灸治療はアメリカで人気ですが、規制のない州が4つあるということを、そのうちのひとつの州であるサウスダコタ州の地方テレビ局のサイトが報じています。
アメリカでは、鍼灸治療は州によって規制があったり、なかったり、さまざまなんですね。
大多数の鍼灸師は、きちんと専門教育を受け、臨床経験も積んで認定されていますが、この州では、それを知らせる義務がないということです。
鍼灸は、施術する側も治療を受ける側も自己責任ということなんですね。
鍼灸治療で何か問題が生じたとき、報告だけはできても、何か行動に移す権利もないそうです。
この地域の東洋医学の開業医や鍼灸師らは、伝統を正しく守り、患者を危険にさらさない治療をするためには、規制が必要だとして法案を成立させるための取り組みをしてきました。
規制がないままでは、それを悪用するケースも起こりうるからです。
他の州で問題を起こしてクビになった鍼灸師がサウスダコタ州に逃れてきて営業するという問題が、実際に今年起きたそうです。
東洋医学の開業医ドリア・ミラーさんの言葉を以下に引用します。
要点は以下のようになります。
◆私たちは実際に鍼を挿入して、侵襲的手技を行う。これは公共の安全性の問題として規制されるべきである。
アメリカでは、州によっては資格を持たない人が鍼灸治療をすることもありうるわけですね。
当サイトでは、アメリカとは異なる日本の鍼灸師資格についての記事も紹介しています。こちらもご参照ください。
⇒ 鍼灸師は国家資格
日本では、はり・きゅうの資格は国家試験に合格して初めて取得することができます。
健康や医療に関わることですので、きちんとした教育カリキュラムのもとで3年以上の勉強をしたのち、国家試験を受験する仕組みになっています。
今回の記事の詳細については地方テレビ局KEVNのサイトに掲載されている記事をご参照ください。
◆KEVN Black Hills FOX – South Dakota is one of four states with no acupuncture regulations
http://www.blackhillsfox.com/content/news/South-Dakota-is-one-of-four-states-with-no-acupuncture-regulations-416286453.html