愛犬に鍼治療 獣医は小動物に代替鎮痛剤と癒しを提供 - アメリカ

「愛犬に鍼治療?メリディアンの獣医は、小動物に代替鎮痛剤と癒しを提供します」という記事がアメリカの新聞社IDAHO PRESSのニュースサイトに掲載されています。(2023.7.1)

犬を飼い、犬を連れて街中を散歩する人は日本にも数多くいらっしゃいます。

日本の犬の登録頭数は、全国で約609万頭だそうです。(2020年度 衛生行政報告例 厚生労働省より)

人間と同様に、高齢の犬または猫も見かけますし、ペットの寿命もかなり延びているかもしれません。

同時に犬猫の病気も多様化して生活習慣病やガン、アトピー性皮膚炎、糖尿病などの難治性疾患も増えているようです。

それに、検査では異常が認められないけど「なんとなく元気がない」「食欲がない」という「未病」で動物病院に来院するケースもあるそうです。

そのあたりは人間も同じですね。

 
高齢のペットたちは、老化による足腰の衰えで、椎間板ヘルニア(頸椎、胸腰椎)になることもあるそうです。

また、がんやアレルギーといった難治性疾患で、副作用の強い薬を続ける必要がある場合もあるんですね。

鍼灸治療は、血液循環を良くし、免疫細胞を増加・活性化するといわれています。

また、内臓の働きを調節する自律神経を整えて、身体の持つ恒常性維持機能を高める作用も期待されています。

つまり、人間への鍼灸治療と同様に、動物に対する鍼灸治療も、動物たちが持っている自然治癒力を引き出して、体を本来あるべき状態に戻すような治療ということですね。

 
記事では、椎間板が石灰化・硬化して立てなくなったペットの犬について書かれています。

加齢により脊髄の骨のクッションである椎間板が硬化したり損傷して、重度の痛みを引き起こす可能性があるという椎間板症です。

外科的治療法の治療費は高額なので、飼い主さんはより低コストの鍼治療を選択しているそうです。

この記事の中で獣医師が、科学的な鍼治療の技術によって痛みを軽減することを、以下のように述べています。一部を引用いたします。

“In humans, acupuncture needles are placed along meridians, mapped millennia ago, that correspond almost perfectly to nerve pathways, Scott said. Veterinarians then adapted that knowledge to animals, she said.”

要点は下記の通りです。

・人間の鍼治療の針は、数千年前にマッピングされた経絡に沿って配置され神経経路にほぼ完全に対応している

・その知識を動物に適応させた

 
ペットや動物に対する鍼灸治療は、当サイトでもいくつかご紹介してきました。そちらもあわせてご参照ください。

 ⇒ 中国のペットブームと鍼灸 - アメリカ

 ⇒ ペットも痛みの軽減は鍼灸で - アメリカ

 ⇒ ペットの鍼治療を生放送 - イギリス

 
高齢の小動物は、継続的な治療が必要なこともありますが、数回のセッションで効果が得られて治癒する場合もあるそうです。

今回の記事に登場するペットの犬は、歩けない状態だったけれども治療後は1日2回散歩ができるようになったそうです。

鍼治療の時間は20~30分で、その間は眠っているそうです。

ぺットのための鍼灸治療も、今後はますます広がっていくかもしれませんね。

 
今回の記事の詳細については、「IDAHO PRESS」のニュースサイトをご参照ください。

◆IDAHO PRESS – Acupuncture for your dog? Meridian vet offers alternative pain relief, healing for small animals
https://www.idahopress.com/news/local/acupuncture-for-your-dog-meridian-vet-offers-alternative-pain-relief-healing-for-small-animals/article_8b7b3664-153b-11ee-93a4-5f15c05a4e98.html

 
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(画像はIDAHO PRESSより引用)