中国でもペットが増え、動物病院では人間並みの鍼灸治療が行われているという記事が、アメリカの雑誌サイトに掲載されています。(TIME タイム)
かつての中国ではペットが禁止されていましたが、地元メディアによると、現在は全土に1億5000万匹以上のペットがいるそうです。
ペットは、有名人がソーシャルメディアに投稿する犬や猫の写真によって広く人気を博すようになったんですね。
熱心なフォロワーが6000万人以上もついているとのことです。
どうしてそうなってきたかというと、1980年代の一人っ子政策による人口抑制と、工業地帯への大量の人口移動により家族のあり方が変化し、ペットをかう人が増えたからとか。
ペットをかっている人の約4分の3は20~35歳だそうです。
ペットが病気になったら動物病院に連れていきますが、例えば上海の動物衛生センターに行くと、本格的な鍼灸治療が受けられるそうです。
ここで行われるのは鍼だけでなく、中国伝統のカッピングやお灸も提供しているそうです。
ペットの鍼灸治療について鍼灸師が述べている部分を以下に引用します。
要点は以下のようになります。
◆ペットの鍼灸師ジン・リシャン氏は、ペットの鍼灸は人間の鍼治療とほとんど同じ。
◆病気ごとに特有のツボを把握する必要がある、と言う。
この動物病院にやってくる人たちは、自分で運転する車にペットを載せて通院してくるそうです。
病気になったペットの鍼治療10回のコースでかかる費用は約44000円。
中国のペット産業は、2017年時点で2兆円を超える価値があり、毎年約20%の成長が見込まれているそうですね。
当サイトでは、北京の動物病院に鍼灸治療が導入された時の記事を紹介しています。こちらもご参照ください。
人間と同じようにペットの体にもツボがあるというのは興味深いお話ですね。
今後もペットへの鍼灸治療は盛んになっていくことでしょう。
今回の記事の詳細は「タイム」のサイトをご参照ください。
◆TIME – China’s relationship status with animals: It’s complicated.
http://time.com/5345686/china-pet-acupuncture-dogs/