自分でできるツボ療法 中脘(ちゅうかん) -「東洋療法雑学事典」より

東洋療法学校協会の公式サイトの「東洋療法雑学事典」をご紹介させていただきます。
今回は次のテーマについてです。

・快食で元気-中脘(ちゅうかん)

睡眠と同様に健康に不可欠ものとして食事がありますが、体調が悪くなると食欲がなくなったり、味がしなくなったりします。

食事が不規則になることでも、健康に影響してくるでしょう。

健康と食事は切っても切れない関係にありますね。

また、健康のためには満腹になるまで食事をとらない方がいいとされています。

いわゆる「腹八分目」ということですね。

「食べ過ぎ」がよくないことは皆さん分かっていても、飽食の現代においてはついつい食べる量が多くなってしまいます。

食べ過ぎは生活習慣病をもたらしますし、老化にもつながると唱える人もいるようです。

 
健康を維持するためには、食生活に加えて体内の消化機能、つまり胃腸の状態を良くしておく必要があります。

特に今回ご紹介する中脘(ちゅうかん)というツボは、胃腸の働きを整えてくれるといわれています。

へそとみずおちの真ん中にあるツボです。

ここを指で押したり、爪楊枝20本ほどの束で刺激してあげると良いんですね。

 
そのことが書かれている部分を下記に引用させていただきます。

「中脘(ちゅうかん)」は、上腹部の中央にあるツボです。みずおちと臍(へそ)を結んだ線の中央にあります。「中脘(ちゅうかん)」の「中」は当たる、中央という意、「脘(かん)」は胃袋という意、「中脘(ちゅうかん)」は胃袋の中央部に当たるツボで、胃を丈夫にするとともに胃の病変に起因する種々の症状(胃痛、嘔吐、膨満感、消化不良など)の緩和に効果があります。胃腸の弱い方はこのツボを「爪楊枝鍼」(爪楊枝20本程度をゴムバンドで束ねたもの)で軽くタッピングしましょう。皮膚がほんのり紅くなったらOKです。あるいは「温灸」でもよいのです。

 
胃は消化機能以外にも、精神状態とも関連が深いといわれています。

ストレスや悩み事があると食欲が低下しますし、それが続くと胃痛が出てくることもあるでしょう。

胃のあたりに違和感が出たら、この中脘を刺激してみるといいですね。

 
胃や消化器と鍼灸治療、そしてストレスと鍼灸治療については、当サイトでも過去にいくつかの記事をご紹介してきました。
そちらもあわせてご参照ください。

 ⇒ 膨満感には鍼灸治療 - イギリス

 ⇒ 胃潰瘍の再発予防は鍼灸併用治療で - アメリカ

 ⇒ 鍼灸治療はストレス軽減と睡眠の質を改善

 
今回ご紹介した内容は、下記をご参照ください。

 ⇒ 東洋療法雑学事典アーカイブ 2006年11月

 
東洋療法雑学事典では、一般の人が思われるような素朴な疑問に答えています。下記も是非ご参照ください。

 ⇒ 風邪の症状に鍼灸の効果はある?

 ⇒ 注射は痛いのに、鍼(はり)治療はなぜ痛くないの?

 
その他さまざまなQ&Aは東洋療法学校協会のページで紹介されていますので是非ご覧ください。

公益社団法人 東洋療法学校協会は、下記を活動目的としている団体です。

あん摩マッサージ指圧、はり、きゅうに関する教育の調査研究及び教材等の開発、教員の養成・研修等を行うことによって、あん摩マッサージ指圧師、はり師及びきゅう師の学校養成施設の教育の振興を図り、国民の保健衛生の向上に寄与することを目的としております。

 → 東洋療法学校協会はこちら
(「東洋療法雑学事典」のページをご確認ください)

 
鍼灸についての基本情報をまとめた「鍼灸ファクトブック」も当サイトにはございますので是非ご覧ください。

 ⇒ 鍼灸ファクトブック

 
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2020年12月5日 コメントは受け付けていません。 ツボ 鍼灸