東洋療法学校協会の公式サイトで「東洋療法雑学事典」が更新されています。
「直接、皮膚に置いて焼切る灸(きゅう)には、どのような効果がありますか?」という疑問とそれに対する回答が掲載されています。
鍼灸治療で使用されるお灸には、いくつかの種類があります。
大きく分けると、皮膚に直接もぐさを置く「直接灸(ちょくせつきゅう)」と、皮膚には直接置かない「間接灸(かんせつきゅう)」とがあります。
直接灸では、もぐさが燃焼し終わる時に、皮膚に直接その熱が伝わります。
間接灸では、もぐさと皮膚との間に距離をおきますので、熱は伝わりますが皮膚に対する変化はほとんどありません。
今回の質問は、この直接灸における効果についてなんですね。
皮膚を焼き切るという直接灸ですけれども、点のように非常に小さい範囲に対して施すので、心配は要りません。
また、お灸の技術として熱量をコントロールして緩和させたりするので、訓練を積んだ鍼灸師は、状況に応じたお灸をすることができます。
皮膚に直接お灸をすることにより、もぐさの成分が体に影響したり、熱によるタンパク質の変化が体内の免疫系に作用するともいわれています。
このあたりが間接灸とは異なる直接灸の効果なんですね。
「東洋療法雑学事典」の中では、今回の質問の回答は次のように書かれています。
ごくわずかな部分の皮膚を焼くと、さまざまな反応が体の中で起こるんですね。
その中でも免疫系に与える影響は大きいようです。
アレルギー疾患やガンの治療に対しても、お灸の可能性は今後も期待されていくことでしょう。
東洋療法雑学事典では、一般の人が思われるような素朴な疑問に答えています。下記も是非ご参照ください。
その他さまざまなQ&Aは東洋療法学校協会のページで紹介されていますので是非ご覧ください。
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(「東洋療法雑学事典」のページをご確認ください)
鍼灸についての基本情報をまとめた「鍼灸ファクトブック」も当サイトにはございますので是非ご覧ください。