テニス肘で実績のある鍼灸の治療法についての記事が、鍼灸オンライン教育コースを北米で展開しているサイトに掲載されています。(HealthCMi)
テニス肘は、中年以降のテニス愛好家に生じやすいことで知られています。
正式には上腕骨外側上顆炎(じょうわんこつがいそくじょうかえん)と言いますが、わかりやすく言うと肘の腱鞘炎で、テニス愛好家だけでなく腕を多く使う職業の人にも見られます。
ものを持ち上げる動作やタオルをしぼる動作などで痛みが現れますが、安静時には痛みません。
ただし重症になると日常生活にも影響が及んでしまいます。
中国各地で実施された臨床試験では、従来の鍼治療をするグループと、鍼と灸を使用するグループ、電気鍼とリハビリをするグループなどの治療効果が比較されています。
例えば、黒竜江省伝統漢方医科大学では、従来の鍼治療を単独で行うグループと電気鍼治療群を比較しました。
その結果を述べている部分を以下に引用します。
要点は以下のようになります。
◆電気鍼治療群は93.3%の有効率を達成し、手動単独鍼治療群は83.3%の有効率を示した。
◆従来の鍼治療に電気刺激を加えることにより有効率は10.0%増加する。
有効率は、どのツボを使用するか、また、どんな技術を組み合わせるかによっても異なってきます。
例えば、湖北漢江病院では、鍼と灸を使用したグループと電気鍼とリハビリをしたグループを比べていて、それぞれの有効率は76.7%と90.0%だったようです。
いずれにしても、テニス肘には鍼治療が有効であることがあらためて示されたのですね。
当サイトでは、アメリカの国立衛生研究所が認めた、鍼灸の効果が期待される疾患を紹介しています。こちらもご参照ください。
⇒ 鍼灸の効果
詳細は「ヘルスケア・メディシン・インスティテュート」のサイトに掲載されている記事をご参照ください。
◆healthCMi – 2018.03.07 Acupuncture Heals Tennis Elbow, Stops Pain
https://www.healthcmi.com/Acupuncture-Continuing-Education-News/1832-acupuncture-heals-tennis-elbow-stops-pain