2018.01.29 Nevada Appeal(ネバダアピール)
ひざ関節炎の人には鍼灸治療の選択肢があるという記事が、アメリカの地方紙のサイトに掲載されています。
米国リウマチ学会によると、アメリカには関節炎で苦しんでいる患者が推定2100万人もいるとのことです。
変形性関節症などの関節炎では、関節軟骨が破壊されて痛み、硬直、関節の不安定性、摩擦音、機能低下などが見られるようになります。
患者はこれまで、鎮痛薬、理学療法、関節置換術などの中から治療法を選択してきましたが、今は副作用のない鍼灸治療も提供されるようになってきているんですね。
メリーランド大学医学部の臨床試験で得られた結果から、鍼灸は関節炎の痛みを軽減し、変形性膝関節症の機能を改善すると発表されたのは2004年のことだったそうです。
そのときのNCCAM(国立衛生研究所)のスティーブン・ストロース博士の言葉を以下に引用します。
要点は以下のようになります。
◆十分な厳密性を有する初めての臨床試験で、鍼治療がひざの変形性関節症の痛みや機能障害を軽減することが示された
◆これらの結果は、鍼灸が効果的な治療法として役立つことを示している
東洋医学に基づく薬や鍼灸治療は、ひとつのものを全員に適用するのではなく、一人一人の状態に合わせて行われることも解説しています。
最後に、全国の関節炎の痛みに苦しんでいる患者は、鍼灸治療がその症状に対して有効な治療法になると考えるべきだと結んでいます。
当サイトでは以前、痛みと鍼灸治療についての記事をいくつか紹介しました。こちらもご参照ください。
痛みに対するアプローチは鍼灸治療の得意分野かもしれませんね。
今後もさまざまな痛みの治療に、鍼灸が活用されることでしょう。
今回の記事の詳細は「ネバダアピール」のサイトをご参照ください。
◆Nevada Appeal – Natural Living: Acupuncture for osteoarthritis of the knee
https://www.nevadaappeal.com/news/local/natural-living-acupuncture-for-osteoarthritis-of-the-knee-2/