2017.09.11 IBD News Today(IBDニュース・トゥデイ)
クローン病や潰瘍性大腸炎などの炎症性腸疾患の炎症の軽減にも鍼灸が使用できるという記事が、アメリカの炎症性腸疾患の情報専門サイトで紹介されています。
クローン病といえば、10~30代の若い人に多い病気で、口から肛門まで、消化管全体に炎症性の潰瘍などができる病気ですね。
潰瘍性大腸炎は、腸の粘膜に炎症が起きて潰瘍ができたり、ただれたりする病気で、こちらも多い病気です。
どちらも原因不明で根治療法がないため、下痢や腹痛に悩まされる病気で難病なんですよね。
7人の患者を調べた研究結果では、鍼治療をすることでクローン病の炎症を起こす指数の値が改善したそうです。
別の研究で同様の効果について述べている部分を以下に引用します。
要点は以下のようになります。
◆別の研究では、鍼治療だけでなく、もぐさを用いる古代中国の治療法であるお灸を併用することにより、軽度から中等度の炎症性腸疾患の炎症に関連する細胞を調節するのに役立つとしている。
患者のサイトの意見なども参照しながら、鍼灸師は、患者の重症度や脈拍、舌の様子などを考慮して、一人一人に異なる治療をしていく必要があると結んでいます。
アメリカでは、治療法のない病気で苦しむ患者に鍼灸治療を試みるケースが少なくないようですね。
当サイトでは以前、難病の子供に鍼灸で対応している小児病院を紹介しました。こちらもご参照ください。
また、胃腸の問題や自律神経に対しても鍼灸治療が活用されるケースもご紹介して参りました。こちらもどうぞご参照ください。
原因がわからずに長年にわたり慢性の症状が出ているケースでは、鍼灸治療を試してみるといいかもしれませんね。
今回の記事の詳細については「IBDニュース・トゥデイ」のサイトをご参照ください。
◆IBD News Today – Could Acupuncture Treat Inflammatory Bowel Disease?
https://ibdnewstoday.com/2017/09/11/acupuncture-treat-ibd/