2016.11.11 iTech Post(アイテック・ポスト)
難病の子供に鍼灸治療が行われているという記事が、アメリカの技術動向ニュースのサイト「アイテック・ポスト」に紹介されています。
嚢胞性線維症(のうほうせいせんいしょう)という病気は、粘りのある分泌液がさまざまな器官に詰まり、呼吸困難や臓器の機能が低下する病気です。
白人の2500人に1人の頻度で見られる遺伝病で、根本的な治療法はないといわれています。
アメリカでは白人の20人に1人が、この病気の遺伝子を1本もつ保因者で、約3万人の患者がいるそうです。
患者の多くは、気管支の症状が致命的となって20代までに亡くなることが多いそうですから怖い病気ですね。
イリノイ州のロヨラ小児病院の小児胃腸科医、チャールズ・デュモン博士は、この病気を発症した子供の患者に鍼灸治療をしています。
7歳のグレゴリー・ホワイト君は、手のツボに小さな金属ペレットをテープで貼り付けています。
どんな鍼灸治療が行われてきたのか紹介されている部分を以下に引用します。
The Complimentary/Alternative Medicine Program of the Ronald McDonald Childrens Hospital of Loyola University Medical Center has been successful in treating a number of chronic medical conditions using acupuncture techniques. The medical team uses a modified form of acupuncture, Korean hand acupuncture, which does not require the use of needles.
要点は以下のようになります。
◆ロヨラ大学メディカルセンター小児病院の代替医療プログラムでは、鍼灸の技術を用いて多くの慢性病態の治療に成功している
◆医療チームは、鍼を使用せず、改変された韓国式の手技による治療を行っている
NIH(アメリカ国立衛生研究所)では、気管支炎などに鍼灸療法が有効と認めているため、補完療法として取り入れられてきたんですね。
当サイトでは、鍼灸の効果があるとされている疾患をご紹介しています。こちらも是非ご参照ください。
⇒ 鍼灸の効果
難病に対して鍼灸治療をすることで、少しでも症状の改善に結びつくといいですね。
この記事の詳細については、アイテック・ポストのサイトをご参照ください。
◆iTech Post – Drug-Resistant Superbug Threatens Cystic Fibrosis Patients
http://www.itechpost.com/articles/52934/20161111/drug-resistant-superbug-threatens-cystic-fibrosis-patients.htm