2017.09.12 Greatist(グレイティスト)
21世紀に入ってから鍼灸の人気は高まるばかりだという記事が、アメリカの健康志向の情報サイトで紹介されています。
2000年から2012年にかけて、アメリカで鍼灸治療を受ける人の数は50%増加し、免許を持つ鍼灸師の数も倍増しているそうです。
ただし、それほど人気が高くても、鍼灸は科学としてよく理解されているとは言えないそうです。
「理解されない」といえば、よく問題にされるのはプラセボ効果ですね。
プラセボ効果と言われるものがどういうものかについて述べている部分を以下に引用します。
要点は以下のようになります。
◆鍼灸治療を選択する患者は、利益があると信じる集団であるという人もいる。
◆痛み、炎症、ストレス軽減などが意味するものは、実際の機能ではなく、この信念の結果である可能性がある。
鍼灸に懐疑的な目を向ける場合は、こういう考え方もあるということですね。
ただし、痛み止めの麻薬に中毒する人が激増したアメリカでは、薬の代わりに鍼灸治療に切り替える人が、今年はこれまで以上に増えているという現実があります。
記事の筆者は「効くと思わない人が、薬の代わりに鍼灸を選ぶようなことがあるだろうか」と問いかけています。
確かにそうですよね。
懐疑論者は一定数いるにしても、多くの人たちの意識は少しずつ変わりつつあるということかもしれません。
当サイトでは、鍼灸を広めることに尽力した政治家の記事も紹介しました。こちらもご参照ください。
鍼灸の効果の詳細についてはまだまだ科学的に解明されていませんが、鍼灸によって実際につらい症状が改善されたケースは数多くあります。
そちらの方が大事なことなのかもしれませんね。
今回の記事の詳細については「グレイティスト」のサイトをご参照ください。
◆Greatist – The Science Behind Acupuncture – and Why It Really Works
https://greatist.com/live/acupuncture-science-behind-it