「COVID-19後遺症に苦しむ人は長引く症状の改善のために鍼治療に目を向けます」という記事が、アメリカの「ニュースチャンネル5」公式サイトに掲載されています。(NewsChannel5 2022.2.17)
「ニュースチャンネル5」は、「WTVF NewsChannel 5 Network」のことで、アメリカのテネシー州ナッシュビルに認可されたCBS系列のテレビ局で、オンラインニュースチャンネルなんですね。
このサイトに、コロナ後遺症に苦しむ人が鍼灸治療を試している、という記事がありました。
新型コロナウイルス感染症回復後の症状、いわゆるコロナ後遺症には、さまざまなものがあるといわれています。
嗅覚障害や味覚障害などがよく話題になりますが、実際には他にも倦怠感や呼吸苦、胸部不快感・咳・脱毛などがあるようですね。
また、関節痛や頭痛、めまい・筋肉痛・不眠・食欲不振・下痢・鼻炎というような症状もあるようです。
そして、メンタル面への影響も少なからずあるとのことです。
今回のこの記事では、そういった長引くコロナ後遺症に鍼灸でのアプローチが紹介されています。
嗅覚障害に悩む女性が鍼灸を試し、その結果、少しずつですが改善していっているようです。
嗅覚障害に対する鍼灸としては、実際には鼻の周辺のツボを使用するという記載がありました。
その一部を引用させていただきます。
Putting needles in noses targets smell, Hulsey said. “These points on the side of the nose are great like that,” Hulsey said. “Also there’s these points between the eyebrows which good for any sinus and nose problems. It’s good for headaches as well.”
訳: 鼻周辺への刺鍼は匂いに対してです、とハルシー氏は言います。「鼻の側面のこれらのポイントはとても素晴らしいです」と。「また、眉毛の間には、副鼻腔や鼻の問題に適したこれらのポイントがあります。頭痛にも適しています。」
嗅覚や味覚の改善はそう簡単ではなさそうですが、人間がもともと持っている自然治癒力が、鍼灸治療によって引き出される可能性があるのかもしれませんね。
当サイトでは、嗅覚ではありませんが、鼻炎と鍼灸についてこれまでにもいくつかご紹介してきました。
そちらもあわせてご参照ください。
⇒ アレルギー性鼻炎ガイドラインに鍼治療が掲載 ? アメリカ
ここ数年のコロナ禍により、人々の生活は大きく変わりつつありますが、鍼灸治療が人々の健康維持にますます役立っていくかもしれません。
今回の記事の詳細については、「ニュースチャンネル5」のサイトをご参照ください。
◆NewsChannel5 – COVID-19 ‘long-haulers’ turn to acupuncture to help with lingering symptoms
https://www.newschannel5.com/news/covid-19-long-haulers-turn-to-acupuncture-to-help-with-lingering-symptoms