東洋療法学校協会の公式サイトの「東洋療法雑学事典」をご紹介させていただきます。
今回は次のテーマについてです。
Q:もぐさにも産地はあるのですか?
Q:治療に用いる鍼(はり)はどのようなものを使いますか?
鍼灸に関する素朴な疑問や質問についてご紹介します。
上記について順にみていきましょう。
Q:もぐさにも産地はあるのですか?
お灸にもぐさは、ヨモギの葉の裏にある毛を精製したものです。
5月から夏にかけて生育したヨモギを採集して、臼などでひいて作られるんですね。
産地としては、日本では北陸地方や滋賀県などが古くからありましたが、最近は中国から輸入するケースが多いようですね。
東洋療法雑学事典の回答としては、次のように書かれています。
A:灸(きゅう)治療で使用するもぐさは「もえぐさ(燃草)」がなまったことばです。原料はヨモギとオオヨモギで、産地は滋賀県の伊吹山が有名ですが、現在は中国産のもぐさが多く使用されているそうです。
Q:治療に用いる鍼(はり)はどのようなものを使いますか?
次に、鍼のタイプについてです。
鍼灸治療で使われる鍼は、いくつかの種類がありますが、現在では毫鍼(ごうしん)という鍼が広く使われています。
鍼の長さは4~5センチメートル程度で、太さは0.18ミリメートル程度と、髪の毛1~2本分ぐらいの細い鍼なんですね。
縫い針や注射針などと比べると非常に細いといえます。
それ以外にも、腰や臀部に使用する鍼は6センチメートル以上の長いものもありますし、顔に使用する鍼では3センチメートル以下のものもあります。
太さもさまざまです。
また、円皮鍼(えんぴしん)といって、絆創膏に取り付けられた鍼を皮膚に貼るタイプのものもありますし、刺さない鍼もあるんですね。
東洋療法雑学事典の回答としては、次のように書かれています。
A:治療内容にもよりますが、現在最も多く使われているのは毫鍼(ごうしん)と呼ばれる太さ0.18mm(髪の毛の太さ)長さは4~5cmの鍼です。 採血で使われる注射針が太さ0.8mm程、裁縫に使う縫い針が太さ0.5mm程ですから、鍼治療で使われる鍼の細さが解っていただけるのではないでしょうか。
他には、画鋲の様な形をした皮膚に貼るタイプの鍼や、 ローラーの様に転がして撫でたり擦ったりする皮膚に刺さない鍼もあります。初めて治療を受ける時は、不安になるものです。是非事前に鍼を見せて貰ってはいかがでしょうか。
東洋療法雑学事典では、一般の人が思われるような素朴な疑問に答えています。下記も是非ご参照ください。
その他さまざまなQ&Aは東洋療法学校協会のページで紹介されていますので是非ご覧ください。
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