東洋療法学校協会の公式サイトの「東洋療法雑学事典」をご紹介させていただきます。
今回は次のテーマについてです。
・健やかな眠りを―失眠(しつみん)
睡眠は健康に不可欠な要素ですが、現代人の生活習慣では睡眠不足になりがちになる人が多いようですね。
単に「睡眠不足」状態の場合もありますが、「眠れない」いわゆる不眠のケースもあるでしょう。
不眠の原因にはさまざまなものがあるかと思いますが、ストレスを始め、体の不調や心の問題なども考えられます。
さらに現代社会では、職業によって勤務時間帯もさまざまですから、昼と夜の区別がなくなりがちですね。
今回ご紹介する「睡眠をサポート」するツボ、「失眠(しつみん)」は、足の裏、かかとの底にあります。
鍼灸治療で使うツボは、いわゆる経絡に所属しているものがほとんどですが、失眠は経絡に所属していないツボです。
そのようなツボは「奇穴(きけつ)」といいますが、経絡に所属してなくとも臨床上よく使う、というツボなんですね。
失眠は、睡眠の状態を整えてくれる効果が期待できます。
ただ、不眠の原因となる疾患など、明確な理由がある場合や、
精神的な疾患による睡眠障害の改善は難しいかもしれません。
そのことが記載されている部分を下記に引用します。
「失眠」の「失」は失うの意、「眠」は睡眠の意、つまり失眠は良好な睡眠が失われた状態を改善するという意味のツボです。
不眠の原因は様々で、うつ病などの精神的な疾患もあります。「失眠」はそういった不眠には効果は期待できません。例えば、ちょっとした悩みによる不眠などの「単純型不眠」に効果的です。
そして、失眠に対してはお灸がよくつかわれます。
足の裏にあるツボなので、鍼を刺すケースは少ないでしょう。
踵の底の皮膚は厚いので、お灸の熱はそれほど感じません。
米粒の半分ぐらいの大きさの艾で5壮(一度にすえるお灸の回数)ほど直接お灸をするか、または温灸などの間接灸でもいいでしょう。
不眠や睡眠の改善と鍼灸治療については、当サイトでも過去にいくつかの記事をご紹介してきました。そちらもあわせてご参照ください。
睡眠の改善にはストレスの軽減が重要なテーマになってくるかもしれません。
そのようなケースにも、鍼灸治療は効果が期待できるんですね。
今回ご紹介した内容は、下記をご参照ください。
東洋療法雑学事典では、一般の人が思われるような素朴な疑問に答えています。下記も是非ご参照ください。
その他さまざまなQ&Aは東洋療法学校協会のページで紹介されていますので是非ご覧ください。
公益社団法人 東洋療法学校協会は、下記を活動目的としている団体です。
あん摩マッサージ指圧、はり、きゅうに関する教育の調査研究及び教材等の開発、教員の養成・研修等を行うことによって、あん摩マッサージ指圧師、はり師及びきゅう師の学校養成施設の教育の振興を図り、国民の保健衛生の向上に寄与することを目的としております。
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(「東洋療法雑学事典」のページをご確認ください)
鍼灸についての基本情報をまとめた「鍼灸ファクトブック」も当サイトにはございますので是非ご覧ください。
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