「がん患者の臨床試験で鍼治療が化学療法ニューロパシーを軽減すると判明」という記事が、イギリスBBCニュースのサイトに掲載されています。(BBCニュース 2020.1.21)
イギリスでは鍼灸治療の人気が高まっているということを、以前にもご紹介させていただきました。
今回の記事では、鍼治療は化学療法の結果として神経障害に苦しむがん患者を助けることができる、という内容です。
各種研究でもわかってきているようですね。
骨髄癌を治療するために4年間の化学療法を受けた68歳のマルコム・カバナさんは、絶え間ない熱感が足にあったそうです。
まるで自分の足が「燃えている」ように感じたようです。
鍼治療を何度か受けたところ、足の感覚が戻ってきて、問題なく歩けるようになったとのこどてす。
そのことが書かれている部分を下記に引用させていただきます。
“Walking was terrible. I had no idea what I was stood on – if it was hard, soft, hot or cold.”
He said after six acupuncture treatments, the feeling in his feet started to come back, adding: “I can walk now without any trouble – before it was very hard to walk anywhere.”
Prof Wardley, consultant medical oncologist at The Christie, said he hoped the trial would “lead to a new standard of care for treating this condition, improving the lives of millions of patients”.
要点は次の通りです。
◆「歩くのはひどいものだった。何が立っているのか分からなかった。それが硬いか、柔らかいか、暑いか、寒いか。」
◆彼は6回の鍼治療の後、足の感覚が戻ってきて「問題なく歩くことができるようになりました。どこへでも歩くのが非常に困難になる前に」と付け加えた。
◆The Christieのコンサルタント腫瘍内科医であるWardley教授は、この試験が「この状態を治療し、数百万人の患者の生活を改善するための新しい標準治療につながる」ことを望んでいると語った。
がん患者さんの副作用に対して、鍼治療が試されるケースは、当サイトでもご紹介させていただきました。こちらもあわせてご参照ください。
治療に伴うさまざまな副作用に対して、鍼灸治療が役に立つケースは今後も増えていくかもしれませんね。
今回の記事の詳細は「BBCニュース」のサイトをご参照ください。
◆BBCニュース – がん患者の臨床試験で鍼治療が化学療法ニューロパシーを軽減すると判明
https://www.bbc.com/news/uk-england-manchester-51195500