がん患者のつらい治療の副作用には鍼灸が役立つという記事がアメリカのテレビ局のニュースサイトに掲載されています。(K5 NEWS)
がん患者は、抗がん剤治療などで体がダメージを受けて大変な苦痛を感じるといわれます。
その対処法として米国がん学会は、鍼灸治療がつらい副作用を安全で効果的に軽減する方法になると説明しています。
32歳のキム・ビュートナーさんは、将来の結婚や出産まで想定した人生設計をしていましたが、ステージ3の乳がんになるとは想像もできなかったそうです。
突然、がんという病気にかかるなんて、誰だって想像できないですよね。
がんでステージ3ともなると、次々といろいろな治療を受けなければなりません。
ビュートナーさんは、乳房切除術を2回受け、遺伝子検査を受けて化学療法と放射線療法を受けたため、長期に渡って重い副作用を経験したそうです。
医師に勧められた副作用対策はどれも効果がなく、別の提案の1つが鍼灸治療だったそうです。
ビュートナーさんは、がんセンターの鍼灸師リン・クアン・ルさんの治療を週に1回受けているうちに、疲労感、体の痛み、悪心、嘔吐などが軽減したそうです。
クアン・ルさんは、鍼灸は身体が治癒しようとする自然の能力を刺激すると言います。
クアン・ルさんの鍼灸治療についての説明を以下に引用します。
要点は以下のようになります。
◆中国伝統医学の一環として鍼灸治療は何千年も行われてきた
◆それで治るというものではないが、患者に毒性のあるものに対する、自然な対処法を提供する。
症状が落ち着いたビュートナーさんは、その後、3週間に1回のペースで治療を継続しているそうです。
当サイトでは、各地のがん専門病院に取り入れられるようになった鍼灸を紹介しています。こちらもご参照ください。
がんそのものは治らないとしても、副作用のつらさに対して鍼灸治療が効果的ということであれば、試してみる価値はありそうですね。
今回の記事の詳細は「K5ニュース」のサイトをご参照ください。
◆K5 NEWS – 2018.04.27 Acupuncture helps relieve cancer treatment side effects
https://www.king5.com/article/news/health/acupuncture-helps-relieve-cancer-treatment-side-effects/281-543563276