ウガンダでは1983年から中国の医療支援を受け入れたことで鍼灸が広まっているという記事がウガンダの新聞サイトに掲載されています。(Daily Monitor デイリーモニター)
今年も、中国は医療機器と9人の医療チームをウガンダに派遣しました。
これまでに延べ173人の医療専門家が中国からやってきて、無料で治療を提供してきたそうです。
2012年に中国政府がナグルにチャイナ・ウガンダ友好病院を建設してからは、そこを拠点に活動しているそうです。
チャイナ・ウガンダ友好病院のバティベー博士は、中国人医療チームのおかげで耳鼻咽喉科や消化器内科、鍼灸という新しい診療科の開設もできたと言います。
中国人チームの神経科医で鍼灸師のウェイ博士のもとには、慢性の痛みを抱えた患者が次々と訪れ、5台のベッドで週に平均約60人の鍼灸治療をしているそうです。
こうした医療支援が根付く一方で、見えてきた課題もあるようです。
病院はショッピングモールとラグビー場に隣接していて騒音がひどいうえ、診察室は手狭で必要なベッド数も足りないという環境面の問題が挙げられています。
さらに、中国とウガンダの協力について課題を述べている部分を以下に引用します。
“I am still looking for a young medical person because the training takes a bit of time and the intern has to learn both the Chinese language and acupuncture at the same time,” says Dr Batiibwe.
要点は以下のようになります。
◆ウェイ博士は、インターンが一緒に働いて実践から学ぶように病院側に要望しているが、これまでのところは認められていない。
◆バティベー博士は、鍼灸の習得には時間がかかるのと、インターンは中国語と鍼灸の両方を同時に学ばなければならないので、若い医療従事者を探していると言う。
当サイトでは以前、ウガンダで鍼灸が活用されているという記事を紹介しました。こちらもご参照ください。
鍼灸の可能性については今後も目が離せませんね。
今回の記事の詳細は「デイリーモニター」のサイトをご参照ください。
◆Daily Monito – 2018.04.28 Seeking acupuncture therapy to relieve pain
http://www.monitor.co.ug/Magazines/HealthLiving/Seeking-acupuncture-therapy-relieve-pain/689846-4535162-hcsqkcz/index.html