2017.01.14 毎日新聞
イギリスのチャリティー団体「モクサアフリカ」は、結核治療に伴う薬の副作用の緩和にお灸を活用しているという記事が毎日新聞のサイトに紹介されています。
モクサアフリカといえば、かつて日本人医師が結核治療にお灸を取り入れる研究をしていたと知ったイギリス人鍼灸師、マーリン・ヤングさんらが2008年に設立してアフリカで活動を始めたんですね。
当サイトでは、過去にモクサアフリカの紹介をしました。こちらもご参照ください。
結核は、世界でエイズに次いで死亡者が多い感染症で、アフリカでは毎日約2000人が亡くなっているといわれます。
結核の治療薬を長く服用すると関節痛や食欲不振などの副作用が出ることがありますが、お灸をすれば症状が緩和する傾向があるそうです。
そこでモクサアフリカは、ウガンダや南アフリカで看護師らにお灸のすえ方を指導してきたそうです。
2012年からは、ウガンダの大学と共同で、お灸の効果を科学的に調べる研究も始めました。
結核の治療薬を長期間服用した患者で調べたお灸の効果について書かれた部分を以下に引用します。
180人の結核患者を対象に、治療薬の投与のみと、治療薬にお灸も加えたグループの経過を比較したところ、お灸をした患者の方が結核菌を排出して他人に感染させる期間が縮まった割合が高く、関節痛も減らせた。免疫力が高まったためと考えられるという。
お灸は、高価な設備を整えなくてもできるところが魅力です。
免疫力をアップさせるとも言われているお灸ですが、日本のお灸が世界で活躍するのは非常に頼もしい限りですね。
結核に関連したモクサアフリカの活動と、今後の研究にますます期待したいですね。
今回の記事の詳細については毎日新聞をご参照ください。
◆毎日新聞 – 結核 アフリカで日本のお灸が大活躍 薬副作用緩和に
http://mainichi.jp/articles/20170114/k00/00e/040/162000c