2017.12.07 TIME(タイム)
乳がん治療薬で引き起こされる副作用には鍼灸がおすすめという記事がアメリカのニュース雑誌「TIME」の公式サイトに掲載されています。
乳がんの治療と再発予防では、アロマターゼ阻害剤という薬がよく使われます。
アメリカでも毎年、数万人の乳がん患者がその処方を受けるようになっているそうです。
ただし、この薬を使うとおよそ半数は手足や腰の関節に硬直や痛みが現れるそうです。
歩いたり座ったりする動作もできないほど重症になる人もいるそうなので深刻なんですね。
しかも最長10年という長期の服用が推奨されますが、実際のところは、副作用がひどいために多くの人が途中で服用を中止しているそうです。
がんが再発するかもしれないのに、継続できないほど副作用がつらいということだと思います。
コロンビア大学医学部教授のドーン・ハーシュマン博士らは、早期乳がん患者226人を集めて、鍼灸治療、偽治療、何もしないという3つのグループに分けた臨床試験を行いました。
試験結果を発表する前に博士らは、鍼灸治療をした場合は、しない場合より明らかに痛みが緩和された、と発表しました。
ハーシュマン博士の言葉を以下に引用します。
要点は以下のようになります。
◆どのように作用するかは専門家にも正確にはわからないが、脳内で痛みを消す自然な化学物質の放出を誘発する、とハーシュマン博士は述べている。
博士らは、この結果を医師や患者にいち早く伝えるためにマスコミに公表したそうです。
当サイトでは以前、がんセンターでの鍼灸治療や、乳がんと鍼灸治療について紹介しました。こちらもあわせてご参照ください。
今後もますます、西洋医学と東洋医学が役割分担をしながら、人々の健康維持に役立っていくといいですね。
今回の記事の詳細については「タイム」のWebサイトをご参照ください。
◆TIME – Here’s a Promising Way to Treat Pain in Breast Cancer Treatment
http://time.com/5054322/acupuncture-pain-breast-cancer/