乳がん患者に使用するアロマターゼ阻害剤の副作用は鍼灸で軽減という記事が、イギリスの医療系情報サイトに掲載されています。(Medical News Today メディカル・ニュース・トゥデイ)
乳がんの治療で広く使用されているアロマターゼ阻害剤は、効果はあるものの、関節の痛みや硬直などの副作用を引き起こす可能性があるといわれています。
この薬を使った人の約半数に重い関節痛が現れるそうで、その症状のためにがんの治療そのものから脱落する人も少なくないそうです。
この副作用を抑えることができれば、治療を継続できる患者が増えて、生存率が改善されることになるというわけなんですね。
当サイトでは以前、アメリカでこの問題が取り上げられ、鍼灸導入の議論が再燃しているという記事を紹介しました。こちらもご参照ください。
痛みを軽減するために昔から鍼灸治療は行われてきましたが、研究者の間ではプラセボ効果の問題も含めて論争の的となってきました。
イギリスでは今、1年前のアメリカと同様の問題に直面しているようです。
鍼灸の効果について調べようとしても、厳密に臨床試験を実施するのは難しいんですよね。
問題になっている部分を以下に引用します。
要点は以下のようになります。
◆鍼灸治療を裏付ける信頼できるエビデンスを手に入れるのは難しい。
アメリカでは、臨床試験を実施した研究者たちの尽力によって、がんセンターへの鍼灸導入に舵が切られました。
その結果、アメリカのがん患者は、がんセンターの中でも鍼灸治療が受けられるようになったようです。
新しい臨床試験のプロジェクトも動き始めているそうですが、イギリスの患者は、病院で鍼灸を選択できるようになるのか、気になりますね。
今回の記事の詳細は「メディカル・ニュース・トゥデイ」のサイトをご参照ください。
◆Medical News Today – Acupuncture may reduce cancer drug side effects
https://www.medicalnewstoday.com/articles/322418.php