ケニアの鍼灸事情についての記事が、メディアグループのニュースサイトに掲載されています。(Daily Nation デイリーネイション)
鍼灸師のタラ・マンジさんは、イギリスのウェストミンスター大学で学んで鍼灸学士となり、ケニアで婦人科と不妊治療に重点を置いた経験を積んで10年以上になるそうです。
彼女がケニアで働き始めたころは、ほとんどの患者が駐在員だったそうですが、今はケニア人がほとんどを占めるとか。
この10年で鍼灸に対する意識や理解がそれなりに進んだということなんですね。
とはいえ、やってくる患者は毎日いろいろで、驚きをもたらす患者を中心に回っていく日もあるそうです。
例えば、あらゆる医療処置をやりつくした後、鍼灸治療を求めてくる患者です。
患者の話に耳を傾ける彼女の仕事ぶりがうかがえる話を以下に引用します。
要点は以下のようになります。
◆わたしは鍼灸で末期がんを治せるかよく問い合わせを受ける。
◆鍼灸は薬の副作用や痛み、情緒的な苦悩には有効だとしても、奇跡で病気を治す魔法の方法ではないことを説明しなければならない。
保健省は、適切に訓練された人を鍼灸師として認可・登録していますが、ケニア国内には鍼灸の教育をしている大学はまだないそうです。
プライベートでもパブリックでも両方のレベルで、鍼灸は国民の健康に利益をもたらす大きな可能性があるので、タラさんは国内で鍼灸師が養成されることを望んでいるそうです。
当サイトでは、チュニジアに導入された中国の鍼灸医療チームの記事を紹介しています。こちらもご参照ください。
アフリカでの鍼灸治療の話題もここ数年で増えてきています。
薬物による治療とはまた別の形で、鍼灸は今後の医療にますます組み込まれていくかもしれませんね。
今回の記事の詳細は「デイリーネイション」のサイトをご参照ください。
◆Daily Nation – Acupuncture is a healthcare system
https://www.nation.co.ke/lifestyle/mynetwork/Acupuncture-demystified/3141096-4659640-vgklg3z/index.html