東洋療法学校協会の公式サイトの「東洋療法雑学事典」をご紹介させていただきます。
今回は次のテーマについてです。
・自分でできるツボ療法 神闕(しんけつ)
鍼灸で使用する体のツボは数多くありますが、昔からよく使われていたもののひとつに「神闕(しんけつ)」というツボがあります。
このツボは腹部の中心、つまり「へそ」の部分ですが、このツボを温めると消化器系の問題(腹痛・下痢・便秘など)が改善するといわれてきました。
「神闕(しんけつ)」という名前は、「神が宿る」という意味を表したり、「計り知れない変化がある重要な部分」という意味もあるそうです。
この「神闕(しんけつ)」というツボを温めるには、お灸が適していますが、昔から「生姜灸(しょうがきゅう)」が使われてきました。
生姜を3ミリ程度の厚さに切り、へそに置き、そこにお灸をするんですね。
生姜は血行を良くし体を温める特長がありますので、お灸の熱と生姜の成分が体に働きかける、とされています。
そのことが書かれている部分を下記に引用させていただきます。
「神闕」には、「生姜(しょうが)灸」が効果的です。やり方は、少し温めた生姜を3ミリの厚さに切り、それを「神闕」の上に置き、その上に指頭大の艾(もぐさ)をのせてお灸を3壮(一度にすえるお灸の回数)しましょう。お腹の中が温まり、とても心地よい状態になります。週1回のペースで生姜灸を続けてみましょう。
東洋医学では、「気血(きけつ)」というエネルギーが、過不足せず、滞ることなく人体を流れている状態を「健康」ととらえています。
そのためには「五臓六腑」の働きが維持されていることが必要で、その臓腑の機能を調整するツボが「神闕」ということなんですね。
そして、「冷え」は万病のもとともいわれます。
冬場など寒い季節には、体が冷えないように、そして体の巡りが滞らないようにしておきたいですね。
今回ご紹介した内容は、下記をご参照ください。
東洋療法雑学事典では、一般の人が思われるような素朴な疑問に答えています。下記も是非ご参照ください。
その他さまざまなQ&Aは東洋療法学校協会のページで紹介されていますので是非ご覧ください。
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