「避難所で鍼灸ボランティア 『体軽くなった』と被災者」という記事が、日本経済新聞のサイトに掲載されています。(日本経済新聞 2019.11.26)
10月に日本に上陸した台風19号は各地に被害をもたらしましたが、人的被害では福島県が特に大きかったといわれています。
河川の氾濫や浸水、家屋にも影響し、多くの人が避難所での生活を強いられたようです。
そのため福島県鍼灸師会では、10月下旬よりいわき市や郡山市などででボランティア治療を行ってきたんですね。
日経新聞のサイトには、郡山市の避難所での鍼灸マッサージのボランティアの様子が記事で紹介されています。
避難所生活は長期化してくると疲労やストレスがたまり、不調を訴える人が増えてきます。
これらの人たちに鍼灸マッサージ治療は効果的です。
記事では次のように書かれています。一部を引用させていただきます。
台風19号で被災し避難所で過ごす人々をはり・きゅうやマッサージで癒やそうと、福島県内の鍼灸(しんきゅう)師らがボランティアに精を出している。長期化する避難所生活での心身のストレスに効果的といい、「体が軽くなった」と被災者に好評だ。
災害に対する鍼灸のボランティアについては、当サイトでも数多くご紹介しております。「災害関連」のページをご参照ください。
⇒ 災害関連情報
また、災害時の鍼灸マッサージについてアメリカの鍼灸雑誌のサイトに掲載されたことについても、下記記事でご紹介させていただきました。
過去のニュースレターでは東日本大震災と鍼灸治療について取り上げています。こちらもあわせてご参照ください。
⇒ 鍼灸ニュースレター No.10 – 夏バテと鍼灸・東日本大震災と鍼灸
鍼灸治療が心身ともに疲れ切った被災者へのケアとして有効であるということが、徐々に知られてきているようですね。
心身のストレスに対して、鍼灸は心身の緊張を緩めるはたらきがあるといわれています。
鍼灸治療が直接、体に影響を与えている面も大いにあるかと思いますが、
鍼灸のケアの特徴として、その人のお話をじっくり聞く、という部分も、ストレスの緩和に役立っているのだと思います。
鍼灸は今後も、ますます人々の助けになっていくことでしょう。
今回の記事の詳細は、「日本経済新聞」のサイトをご参照ください。
◆日本経済新聞 – 避難所で鍼灸ボランティア 「体軽くなった」と被災者
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO52604680W9A121C1000000/