東洋療法学校協会の公式サイトの「東洋療法雑学事典」をご紹介させていただきます。
今回は次のテーマについてです。
・鍼灸治療を受けるときに注意しなければならないことは?
鍼灸治療を受ける際に注意すべき点は次のようなものがあります。
東洋医学での診察では、舌の色や状態を見ることで体調を確認する方法がありますので、舌に色素が付着する可能性のあるものは控えてもらうことが多いでしょう。
例えば色素の強いアメや、タバコ・コーヒーなどは舌の色が変わることがありますので注意が必要です。
それから、患者さん用の「患者着」を用意していない治療院では、着替えをせずに鍼灸治療をすることになりますので注意が必要です。
その場合は、治療するツボの露出がしやすいような服装が望ましいでしょう。
治療後の入浴については、可能ですが「1時間以上は空けましょう」と指導する治療院もあります。
飲酒についても可能ですが、鍼灸治療により血流が良くなりやすいため飲酒で酔いやすくなります、と伝えるケースもあるでしょう。
ほかには、持病により薬を服用している場合は、治療者に伝えておくといいかもしれません。
例えば血液をさらさらにする薬を服用している場合などです。
東洋療法学校協会の雑学事典では次のように書かれています。一部を引用させていただきます。
東洋医学では、人体は1つの総合体で、局所の病変は全身に影響を及ぼし、内臓の病変は手足などや体の表面に反映されると考えます。そのため、診察は症状のある局所だけでなく、腹部や背部、手足など全身の診察(四診)が行われますので、例えば、舌を見る診察(舌診)が行われる前は、舌に色素が付着するおそれのある「あめ、タバコ、コーヒーなど」はできるだけひかえてください。正確な診察ができなくなるおそれがあります。もし治療当日にあめ、タバコ、コーヒーを摂取し来院された場合は、舌診の前に治療者に伝えてください。
また、治療をスムーズにするためにも、着脱のしやすい「服装」で来院してください。背中やお腹など治療しますので、つなぎのガードルなどの下着はあらかじめしないほうが無難です。バスタオルなどで下着などが見えないように治療しますが、大腿部(太もも)など治療部位によっては、短い丈のズボン・スパッツを持参したほうが良い場合もあります。
長髪の人は、事前にゴムなどで髪を結わえてもらうと首や肩への治療がしやすくなりますので、ご協力をお願いします。
最後に、治療後は「入浴」しても良いかどうか患者さんからよく質問されますが、基本的には入浴可能です。ただ、念のため治療後1時間は空けたほうが良いでしょう。
今回ご紹介した内容は、下記をご参照ください。
東洋療法雑学事典では、一般の人が思われるような素朴な疑問に答えています。下記も是非ご参照ください。
⇒ 鍼灸の効果はどんな症状に?
その他さまざまなQ&Aは東洋療法学校協会のページで紹介されていますので是非ご覧ください。
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あん摩マッサージ指圧、はり、きゅうに関する教育の調査研究及び教材等の開発、教員の養成・研修等を行うことによって、あん摩マッサージ指圧師、はり師及びきゅう師の学校養成施設の教育の振興を図り、国民の保健衛生の向上に寄与することを目的としております。
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(「東洋療法雑学事典」のページをご確認ください)
鍼灸についての基本情報をまとめた「鍼灸ファクトブック」も当サイトにはございますので是非ご覧ください。