更年期障害のホットフラッシュの改善には鍼灸かヨガがいいという記事が、アメリカの放送局のサイトに掲載されています。(kfgo)
ホットフラッシュは、エストロゲンというホルモンが加齢に伴って減少することで起きるもので、突然暑く感じて汗が出てくる不快な症状であることが知られています。
ノースカロライナ州で30年間更年期の研究をしてきたナンシー・エイビスさんによると、更年期の女性は1日に何度もホットフラッシュを経験する人が多いそうです。
この症状は、減少したホルモンを注射で補うというホルモン療法で改善できるため、かつてのアメリカではホルモン療法が盛んに行われていたんですね。
ところがホルモン療法は、心臓発作、脳卒中、血栓、乳がんなどのリスクの上昇につながるとわかり、近年、多くの女性が薬を使わない代替療法を探すようになってきたようです。
エイビスさんは代替療法の効果を調べるため、参加者をグループ分けして、鍼灸、ヨガ、健康講座の受講、何もしないなどのグループに分けて約8週間にわたって調べたそうです。
その結果、鍼灸とヨガは、更年期のホットフラッシュを軽減するという結論なったそうですね。
シカゴ大学で閉経プログラムを手がけるモニカ・クリスマス博士は、この研究結果を踏まえて今後の課題をコメントした部分を以下に引用します。
要点は以下のようになります。
◆鍼灸とヨガは、費用面で高くつく可能性があるのと、多くの女性が気軽に近づけるものではないという問題がある、とクリスマス博士は指摘している。
アメリカでは、ホルモン療法に代わるものとして鍼灸やヨガがいいと言われていますが、では実際にどうアクセスするかという話になってきているようですね。
当サイトでは、更年期症状の改善に関する記事を紹介しています。こちらもご参照ください。
東洋医学的には、更年期症状は体の中のエネルギーや熱が上に昇ってしまう、偏った状態と考えることができます。
体内のバランスを整えるといわれる鍼灸治療は、このアンバランスを整えていくのかもしれませんね。
今回の記事の詳細は「kfgo」のサイトに掲載されている記事をご参照ください。
◆kfgo – Yoga, acupuncture might ease menopause hot flashes
https://kfgo.com/news/articles/2018/nov/30/yoga-acupuncture-might-ease-menopause-hot-flashes/