2017.09 sante magazine(サンテマガジン)
更年期のホットフラッシュ(ほてり)対策には鍼灸が効果的だという記事が、フランスの健康雑誌のサイトで紹介されています。
フランスでは、一部の医師や婦人科医が率先して閉経前後に特有な症状の改善に鍼灸を使用しているそうです。
女性は更年期になると、卵巣の活動が低下して、エストロゲンというホルモンの産生が減少していくんですね。
そうなると、体内の体温調節のバランスが崩れてホットフラッシュや寝汗などの症状が見られるようになります。
当期サイトでは以前も、婦人科のさまざまな症状の緩和に鍼灸が用いられている例をご紹介しました。こちらもご参照ください。
⇒ 更年期障害のほてりは鍼灸治療で半減する可能性 – イギリス
⇒ 鍼灸ニュースレター No.7 をリリース - 産婦人科疾患と鍼灸治療・健康保険と鍼灸治療
生理、妊娠、出産、更年期など、女性はホルモンのバランスの変化でさまざまな体調の変化を経験します。
鍼灸師のジル・アンドレさんが更年期症状の治療について語った部分を以下に引用します。
要点は以下のようになります。
◆鍼灸は、陰と陽のエネルギーのバランスを調整することでホットフラッシュを改善する。
◆また、私たちの体内にあるサーモスタットを調整することで寝汗も抑える、とジル・アンドレさんは言う。
婦人科医で鍼灸師のバーナード・フランシス・デレモ博士は、ホットフラッシュはストレスや強い感情によって悪化しやすく悪循環に陥りやすいと言います。
鍼灸の効果を持続させるには、3回受けて改善が見られた場合に、月に1~2回治療を続けるとよいとアドバイスしています。
鍼灸を試してみて何らかの効果が実感できた場合は、少し続けてみるといいでしょう。
更年期症状も一種の「体内バランスの崩れ」ですので、体のバランスを整えるのが得意分野である鍼灸治療を試してみるのも、一つの方法ですね。
今回の記事の詳細は「サンテマガジン」のサイトをご参照ください。
◆sante magazine – L’acupuncture, un traitement naturel des bouffees de chaleur
http://www.santemagazine.fr/l-acupuncture-un-traitement-naturel-des-bouffees-de-chaleur-77300.html