2017.10.02 Mail Online(メールオンライン)
昔ながら鍼治療は生理痛を軽くできるうえ、その効果が長く続くという記事が、イギリスのデイリーメール紙のサイトで紹介されています。
オーストラリアの国立補完医療研究所のマイク・アーマー博士らが実施した鍼治療の臨床試験の結果が先日、発表されました。
18~45歳の74人の女性を対象にした実験では、鍼治療を受けた女性の半分以上が、3か月で痛みの重症度が少なくとも50%低下したそうです。
しかも、それから12か月経過しても、何人かは効果が持続していると感じたそうです。
この実験から、生理に伴う症状の強度と持続時間の両方を鍼治療で減らせることが明らかになったということですね。
アーマー博士が述べた研究の概要部分を以下に引用します。
要点は以下のようになります。
◆中国の研究では鍼通電療法(電気鍼)が多く使われるが、私たちの研究では手技による鍼を実施した。
◆それにより鎮痛薬を使う必要性は低減され、頭痛や吐き気などの二次症状も改善された。
電気鍼がもてはやされるなかで、電気鍼を使わず、手技による鍼で結果が出せたことは博士らにとっても予期せぬことだったようですね。
この研究報告では、もっと大規模な試験でさらに研究を深めるべきであり、それにより治療のガイドラインの策定にもつながるとしています。
生理痛に苦しむ女性は5人に4人といわれたりします。
どんなときにどの方法をどういう頻度でするのがベストなのかがわかるような結果が将来出てくることに期待したいですね。
当サイトでは以前、婦人科系の問題と鍼灸についていくつかのケースを紹介しました。こちらもご参照ください。
⇒ 鍼灸ニュースレター No.7 をリリース - 産婦人科疾患と鍼灸治療・健康保険と鍼灸治療
生理痛や生理不順、不妊治療など、女性の味方となりうる鍼灸治療は、今後もいろいろな場で活用されていくことと思います。
今回の記事の詳細は「メールオンライン」のサイトをご参照ください。
◆Mail Online – Acupuncture can ‘significantly’ reduce period pain by at least 50% for up to A YEAR, study finds
http://www.dailymail.co.uk/health/article-4940780/Acupuncture-reduce-period-pain-YEAR.html