伝統的な治療技術に重点を置くフロリダ大学馬の鍼治療センターについての記事がアメリカの地方紙のサイトに掲載されています。(gainesville.com)
獣医のヒューシェン・シェ博士は、中国伝統医学に基づく薬草の調合と漢方薬の処方をする家で育ったそうですが、その伝統医療のノウハウを彼は獣医学に生かしてきたそうです。
フロリダ大学獣医学部とパートナーシップ関係にある馬の鍼治療センターができたことは、シェ博士にとって大変感慨深いことだったようです。
というのも、シェ博士が1998年にフロリダ大学の教授になったころは、鍼灸の話といえば、みんなまるで冗談のように話していたそうです。
現在は、教授の90%以上に鍼灸が受け入れられるようになったそうなので、この20年はまさに隔世の感があるということなんでしょうね。
そんな環境で鍼治療の研究を続けてきたシェ博士は、結果を出さなければ仕事が終わりになってしまうと必死になって動物の治療に当たってきたそうです。
鍼灸は万能薬ではないと言いつつも、大きな可能性に期待している博士の言葉を以下に引用します。
要点は以下のようになります。
◆鍼灸は、もう一つの選択肢になる。
◆馬の怪我や、関節炎のような慢性の痛み、運動後の馬の発汗が止まったときに西洋医学では治療の手立てがないという問題があるが、我々はそれも扱うことができる、とシェ博士は語った。
こういう施設が動物のための鍼灸と新しい獣医学の治療、教育、研究の国際センターになっていくといいですね。
当サイトでは、アメリカの他の大学の獣医学部で行われている馬の鍼治療も紹介しています。こちらもご参照ください。
人間にある経穴・ツボは、馬やペットにも同じようにあり、鍼灸治療の治療点となっているのは興味深いことですね。
今回の記事の詳細は「gainesville.com」のサイトをご参照ください。
◆gainesville.com – Getting to the point: equine acupuncture
https://www.gainesville.com/news/20180913/getting-to-point-equine-acupuncture