アメリカのオーバーン大学獣医学部で馬の慢性通に鍼治療を使用して成功しているという記事が、メディアグループのサイトで紹介されています。(oanow.com)
動物への鍼灸は、アメリカではこの10~15年ほどで少しずつ普及してきたそうです。
といっても、これまで対象にされてきたのは主に犬なんですね。
オーバーン大学の臨床科学馬内科准教授のカーラ・ラスコラ博士は、馬の関節炎や神経障害の治療では日常的に鍼治療を用いているそうです。
ラスコラ博士が馬に鍼治療を始めたきっかけは、慢性的な痛みを抱える馬を治療するいい手立てがほとんどなかったからだそうです。
それで、同僚たちといっしょに鍼治療に関心を持つようになっていったというわけなんですね。
ラスコラ博士は2003年にタフツ大学で獣医学博士号を取得後、イリノイ大学馬医学部の助教を経て、2015年に鍼灸で認定されたそうです。
馬の痛みに鍼がどう効くのかをラスコラ博士が述べている部分を以下に引用します。
要点は以下のようになります。
◆伝統的な中国医学によれば、体内にはエネルギーが流れる経絡がある
◆簡単に言うと、病気はこのエネルギーの流れの不均衡を招く
◆経絡上またはその近くのツボに鍼を挿入すると、この流れの不均衡が修正されると考えられる、とラスコラ博士は言う
オーバーン大学では小型動物を対象とした獣医学部でさまざまな専門教育を行っていますが、ラスコラ博士はそこで鍼治療も教えているそうです。
人間も馬も、同じ病なら同じような鍼で対処できるというわけですね。
当サイトでは、痛みで足を引きずるようになった犬の鍼灸治療の記事を紹介しています。こちらもご参照ください。
犬やネコのペットに対しても、あるいは馬や牛などの動物も、人間と同じように鍼灸治療によって不調が改善されるようですね。
今回の記事の詳細は「oanow.com」のサイトをご参照ください。
◆oanow.com – 2018.06.14 AU veterinarian uses acupuncture to treat horses for chronic pain, other conditions
https://www.oanow.com/news/au-veterinarian-uses-acupuncture-to-treat-horses-for-chronic-pain/article_f36a1994-6fef-11e8-abc3-331304a996a8.html