アメリカでは公的医療保険制度で鍼灸治療が受けられるようになったため、鍼灸への関心と人気が高まっていると健康情報サイトで紹介しています。(healthline ヘルスライン)
低所得層向けの公的医療保険制度(メディケイド)に加入している人と退役軍人は、今年から保険診療で鍼灸治療が受けられるようになったそうです。
米国退役軍人局は、痛みを和らげる治療のひとつとして耳などのツボに鍼を打つ「戦場鍼」ができる鍼灸師を2800人以上養成したとのことです。
鍼灸治療は、手足の関節の痛みをはじめ、肩や背中、腰の痛み、頭痛など、特定の痛みに対して有効であることが知られています。
中国に伝わる古典の理論をひも解くと、ツボの刺激は、身体の経絡を流れる気のエネルギーを放出するように促すとあります。
また今日の西洋医学の研究においても、鍼治療は痛みの管理に効果的であることが示されているんですね。
西洋医学に基づいた研究による解説の部分を以下に引用します。
要点は以下のようになります。
◆西洋の説明:鍼は神経を刺激し、脳に信号を送りベータエンドルフィンを放出する
◆これらの化学物質は身体にオピオイドとして機能し、疼痛閾値を低下させる
痛みを和らげるために使われ始めた鍼は、さまざまな状態の治療に使用されるようになり、その人気が高まっているそうです。
当サイトでは、痛み止めの治療法として鍼灸が採用されたアメリカの現状を伝える記事を紹介しています。こちらもご参照ください。
オピオイドに代わるものとして導入された鍼治療でしたが、アメリカで今、鍼治療に期待される分野はほかに3つもあるそうですね。
人間が元々もっている自然治癒力を活用した鍼灸治療ですが、ますます期待が高まってきているようですね。
今回の記事の詳細は「ヘルスライン」のサイトをご参照ください。
◆healthline – 2018.06.05 Why People Are Choosing Acupuncture Over Opioids for Pain Relief
https://www.healthline.com/health-news/acupuncture-over-opioids-for-pain-relief#1