膝(ひざ)半月板の手術後のリハビリに鍼治療を併用することで機能回復効果が高まるという記事が、北米で鍼灸オンライン教育コースを提供しているサイトに掲載されています。(healthCMi)
半月板というのは、すねと太ももの骨をつなぐ膝にあり、ショックを吸収して膝が滑らかに動くようにするという重要な働きをしています。
半月板の損傷は、スポーツ中の急なひねりやターン、あるいは慢性的な膝関節症から起こりやすく、機能回復には時間がかかるそうです。
中国の南通大学第三付属病院では通常、半月板の修復手術を受けた患者にリハビリ訓練を実施していますが、この臨床試験では、そこに鍼治療を追加して比較しています。
鍼灸治療を併用した患者は、合併症が少なく、しかも回復が早まったそうですね。
具体的にどのようなメリットがあったかを記述している部分を以下に引用します。
要点は以下のようになります。
◆臨床試験で鍼灸治療を受けた患者は、リハビリのみを受けた患者より大腿四頭筋の萎縮や、引きずり、痛み、腫れなどが少なかった。
◆また、鍼灸治療を受けた患者は、動き、安定性、歩行、ジャンプ、階段を昇る能力が有意に良好であった。
鍼または灸による治療は、8つのツボの中からその人に適した4~8個のツボが選択されて行われたそうですが、患者にとってはいいことずくめですね。
当サイトでは、膝関節置換術後の激しい痛みを和らげるには鍼灸治療が最も有用という記事を紹介しました。こちらもご参照ください。
⇒ 手術直後の痛みには鍼灸が一番
けがの回復を早めるのにも、鍼灸治療による血行促進がパワーを発揮するようです。
スポーツ選手で鍼灸治療を取り入れる人が多いのも理解できますね。
今回の記事の詳細は「ヘルスケア・メディシン・インスティテュート」のサイトをご参照ください。
◆healthCMi – 2018.03.22 Acupuncture Improves Knee Meniscus Repair
https://www.healthcmi.com/Acupuncture-Continuing-Education-News/1837-acupuncture-improves-knee-meniscus-repair