東洋療法学校協会の公式サイトの「東洋療法雑学事典」をご紹介させていただきます。
今回は次のテーマについてです。
Q:もぐさは何から作られているのですか?
Q:お灸にはどの様な種類がありますか?
Q:「やいと」とはなんですか?
鍼灸に関する素朴な疑問や質問についてご紹介します。
上記について順にみていきましょう。
Q:もぐさは何から作られているのですか?
お灸に使うもぐさの原料は何でしょうか。
以前もご紹介しましたが、もぐさはヨモギの葉の裏にある毛を精製したものです。
初夏から夏にかけて採集したヨモギを乾燥させ、特殊な機械で細かくしていくんですね。
その後に余分な成分を除いてもぐさになります。
東洋療法雑学事典の回答としては、次のように書かれています。
A:もぐさはヨモギの葉から作られています。お灸治療は、このもぐさをひねって皮膚の上にのせ、お線香でそれを燃やすことを行いますが、もぐさを作る手順は以下の通りです。
① 5~8月にヨモギを刈り取る。
② 自然乾燥させる。
③ 火力乾燥させる。
④ 裁断機で粉砕する。
⑤ 石臼でひいて葉柄・葉脈・葉肉を粉砕し(すりつぶし)、毛状のものを剥離させる。
⑥ 篩(ふるい)にかけ大きな不純物を除く。
⑦ 唐箕(とうみ)(風力を用いるふるい)にかけ、細かい不純物を除く。
以上の精製過程を経て、上質なもぐさが作られます。
Q:お灸にはどの様な種類がありますか?
次に、お灸の種類についてです。
鍼灸治療で使われるお灸には、大きく2つの種類があります。
一つは、皮膚に直接お灸をするもので、もう一つは間接的にお灸をするものです。
灸治療の目的によって選んでいくんですね。
東洋療法雑学事典の回答としては、次のように書かれています。
A:灸(きゅう)法はもぐさを使用して、お灸の痕が残る有痕灸(ゆうこんきゅう)と、残らない無痕灸(むこんきゅう)があります。有痕灸には、直接肌の上にもぐさを乗せて点火する透熱灸(とうねつきゅう)、焦灼灸(しょうしゃくきゅう)などがあります。
Q:「やいと」とはなんですか?
次に、「やいと」についてです。
「やいと」というのは「お灸」のとです。
皮膚に直接するお灸によってできる「焼け痕」のことを「やいと」と呼んだそうです。
日本独自の言葉なんですね。
東洋療法雑学事典の回答としては、次のように書かれています。
A:「やいと」は「お灸(きゅう)」のことで、日本で造られた言葉です。これは、お灸による焼け痕のことを「焼処」と書いて「やきと」と読んだのが、いつの間にか変化して「やいと」 になったと言われています。
東洋療法雑学事典では、一般の人が思われるような素朴な疑問に答えています。下記も是非ご参照ください。
その他さまざまなQ&Aは東洋療法学校協会のページで紹介されていますので是非ご覧ください。
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