がん手術、はりで胃の動き抑制 - 福島民友新聞

「がん手術、はりで胃の動き抑制 会津医療センター、薬使えぬ患者に」という記事が、「福島民友新聞」に掲載されています。(福島民友新聞 2021.8.12)

福島医大会津医療センターの研究で、早期胃がんの内視鏡手術の際に、はりを使って腹部のつぼを刺激して胃の動きを抑えることに成功したようです。

通常、胃の手術の際には、胃の動きを薬で押さえる方法が一般的ということですが、心臓疾患や高血圧の患者さんの場合には、薬の副作用で血圧に影響があることがあるそうです。

そこで、鍼灸の鍼刺激を使用して胃の動きを抑える方法が研究されたんですね。

研究結果について書かれている部分を下記に引用いたします。

研究は内視鏡手術を行う46人を対象に実施した。23人は薬、別の23人ははりを使って胃の動きを抑え、データを比較した。複数人の執刀医に手術のやりやすさを尋ねたところ、はりの方が「やりやすい」との回答が多かった。また、薬の場合は14人に副作用の血圧変動があったが、はりでは2人だけだった。

医療をサポートする鍼灸ということで、今後もさらなる研究が進んでいくといいですね。

 
この記事では、「腹部のつぼを刺激して胃の動きを抑える」ということで、具体的なツボについては書かれていませんが、胃に関連するツボには次のようなものがあります。

・胃腸の疲れに使用されるツボ 中脘 (ちゅうかん)
・急性の胃痛・腹痛のツボ 梁丘(りょうきゅう)
・吐き気や胃部不快感のツボ 内関(ないかん)
・胃の働きを整えるツボ 足三里(あしさんり)

このうち、中脘については腹部のツボですので、研究ではこのツボが使われたのかもしれません。

鍼灸というと肩こり・腰痛に、というイメージを持つ人が多いですが、鍼灸は身体に対しては内臓にも影響を与えるんですね。

 
今回の記事の詳細については、「福島民友新聞」のサイトをご参照ください。

◆福島民友新聞 – がん手術、はりで胃の動き抑制 会津医療センター、薬使えぬ患者に
https://www.minyu-net.com/news/news/FM20210812-647114.php

 
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