「秋バテ」は放っておくと危険 - 週刊朝日(AERA)

「うつや感染症のリスクも…「秋バテ」は放っておくと危険!」という記事が週刊朝日(AERA)のサイトに掲載されています。(AERA 2019.9.16)

「夏バテ」は昔からある言葉ですが、「秋バテ」というのは聞き慣れない言葉ですね。

夏バテは字のごとく、夏の暑さによる不調です。

自律神経系の乱れに起因して現れる様々な症状ともいわれています。

 
これに対して、「秋バテ」というのは、夏から秋にかけての気温の変化や、暖かい日中から夜にかけての温度の変化など、寒暖の差の繰り返しによる不調とのことです。

やはり、自律神経系の乱れに起因して現れる様々な症状ということになりそうです。

温度が変化することによる体の不調なんですね。

 
この記事では、秋バテを放置しておくと、うつ病や感染症にかかるリスクも高まる、と書かれています。

さらには、老化を促進することにもなるそうです。

食中毒なども比較的秋に多いといわれるのは、この秋バテによる不調が原因の一つになっているのかもしれません。

 
秋バテは、東洋医学的には栄養分や水分が不足すること、とこの記事では書かれています。その部分を下記に引用します。

東洋医学的に秋バテは、生きていく上で必要なエネルギーや水分が不足する状態だ。夏の間、冷たい食べ物や水分の取りすぎなどで胃腸が弱り、食べ物をエネルギーに変える力や、水分バランスを整える力が低下。その結果、だるさや疲労、食欲不振といった多様な症状が現れる。過度な冷房も症状を助長し、高齢者では頭痛や腰痛といった痛みを訴えることもあるそうだ。

東洋医学では、消化の機能が低下して、パワーダウンすることを「脾気虚(ひききょ)」や「脾虚(ひきょ)」といったりします。

脾というのは東洋医学では消化の機能を担当する臓腑です。

消化・吸収の機能が低下していれば栄養分を取り込むことができませんので、肉を食べれば良いという簡単な話ではないのかもしれません。

 
胃腸の働きや、自律神経の働きが低下すれば、気分もすぐれなくなりますので、心理面にも影響が出ることでしょう。

そうなると秋バテが悪化するということも考えられます。

ストレスに対する抵抗力も落ちてくるかもしれません。睡眠への悪影響も考えられますね。

 
当サイトでも過去に、夏バテやうつ、ストレスに対する鍼灸治療の実例をご紹介してきました。そちらもあわせてご参照ください。

 ⇒ 夏バテと鍼灸

 ⇒ イギリスの研究でも支持されたうつ病への鍼灸の効果 - アメリカ

 ⇒ 鍼灸治療はストレス軽減と睡眠の質を改善

「バテる」というのは、さまざまな原因から体の働きやバランスが低下してしまうことなんですね。

バランスを整えるという意味では、鍼灸治療を試してみる価値はありそうですね。

 
今回の記事の詳細は、週刊朝日(AERA)のサイトをご参照ください。

◆週刊朝日(AERA) – うつや感染症のリスクも…「秋バテ」は放っておくと危険!
https://dot.asahi.com/wa/2019091300015.html

 
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